JR九州は2022年度秋頃に予定している西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)の開業を見据え、イタリアから新規購入したレール削正車を追加投入すると発表した。
レール削正車は、下部に搭載した砥石でレール頭部(表面)を削る車両。列車の走行で傷が発生しやすくなったレール表面部分を除去し、レールの寿命を延ばす役目がある。レールの表面をなめらかにすることで、騒音も減らせるという。
JR九州は今回、スペノ・インターナショナル社製のレール削正車(3両編成)を新規購入。作業時速度は4~6km/hで、ひと晩あたり約700mの作業が可能とのこと。現在、イタリアから輸送中で、7月15日に熊本港で陸揚げし、熊本新幹線保守基地へ搬送する予定。11月頃から九州新幹線の線路保守作業に使用する計画で、今後はこれまで使用していた車両と合わせ、西九州新幹線を含めてレール削正車2台体制で線路保守を行う。