マイナンバーカードの交付に必要な申請書IDは、マイナンバーとは別のものです。しかしマイナンバーにまつわる番号や暗証番号はいくつもあり何となく混乱してしまうことも多く見られます。
この記事ではマイナンバーカードに関連する申請書IDとは何のための番号で、どのように使われるのかを解説します。また引っ越しや改姓などにより申請の必要がある方や、マイナンバーカードの交付申請書IDがわからないという方に役立つ手続き方法も紹介しています。マイナンバーカードを取得したい方はぜひ参考にしてください。
マイナンバーカードの申請書IDとは
マイナンバーにはIDやパスワードなど文字列が何種類か必要のため、どの数字が何に使われるのかわかりづらいかもしれません。ここでは申請書IDについて解説しています。
マイナンバーカードの申請書IDは23桁の数字
マイナンバーは12桁の数字の組み合わせでできていますが、申請書IDは23桁の数字からできています。同じような数字の羅列ですが、申請書ID自体をマイナンバーのように行政サービスなどの利用できるわけではありません。申請書IDはマイナンバーカードを申請するために必要な数字です。
申請書IDはもし誰かに見られたとしても、その人のマイナンバーはわからないようになっています。そのため、各自治体はマイナンバーカードを発行する準備のためにわざわざ申請者個人のマイナンバーを確認しなくても事務が進められるのです。
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申請書IDはマイナンバーカードの申請に必要
申請書IDを使ってマイナンバーカードを交付するためには、原則本人による申請が必要です(15歳未満の方や成年被後見人の場合は法定代理人も申請可能)。
マイナンバーカードを申請するのは以下4つの方法があります。
申請方法 | 必要なもの |
スマートフォン | オンライン申請用QRコードスマートフォン 顔写真データ |
パソコン | 申請書ID パソコン 顔写真データ |
証明用写真機 | オンライン申請用QRコード 写真撮影用の現金 |
郵送 | 交付申請書 顔写真 返信用封筒 |
申請書IDはパソコンや郵送でマイナンバーカードの申請をする場合に使います。
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申請書IDは個人番号カード交付申請書に記載
個人ごとの申請書IDは、マイナンバーを知らせる書類である個人番号通知書の下側または別紙で送付される「個人番号カード交付申請書 兼 電子証明書発行申請書」に記載されています。
申請書IDはマイナンバーカードの交付通知書が届くまで必要
申請書IDは、マイナンバーカードを申請する際に使うのはもちろん、マイナンバーカードを受け取るまでの間は保管しておく必要があります。
マイナンバーカードの申請を行った後に申請書IDが必要となる例
- マイナンバーカードがしばらく待っても届かないため、マイナンバーカード交付申請の受付状況を問い合わせたいとき
- やむを得ない特別な理由で、規格通りの写真が撮れず配慮が必要となるとき
申請書IDを使ったマイナンバーカードの申請方法
ここでは申請書IDを使ってマイナンバーカードを申請する方法をご紹介します。
スマホやパソコンからマイナンバーカードを新規申請する方法
スマートフォン・パソコンから申請する場合は、「オンライン申請用サイト」にアクセスして登録を行います。ステップごとにみていきましょう。
(1)メールアドレス登録
規約に合意のうえ、ガイドにしたがい以下の情報を登録します。
- 申請書ID
- メール連絡用氏名
- メールアドレス
交付申請書にあるQRコードからアクセスする場合は、すでに申請書IDが登録されているため入力不要です。
(2)顔写真登録
事前に用意した写真または、スマートフォンならば自分の顔を撮影した顔写真を登録します。「横向き」「背景がある」「笑顔など表情が変わっている」「適切な余白が取れない」などの規格に合わない写真ではカード発行ができません。
(3)申請情報登録
次に以下の情報を登録します。
- 生年月日
- 電子証明書の発行希望有無
- 氏名の点字表記希望有無
これらの必要事項を入力して全ての情報を送信すると、最初に登録したメールアドレスに申請が完了した旨のメールが届きます。
申請後、1カ月ほどでマイナンバーカードが発行されます。マイナンバーカードが直接自宅に届くのではなく、交付通知書が郵送されてくるので、市区町村の窓口に持参し、マイナンバーカードを受け取ります。
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マイナンバーカードの更新手続きにも申請書IDが必要
マイナンバーカードと電子証明書には有効期限が定められており、更新の際にも申請書IDが必要となってきます。
- マイナンバーカードの有効期間:発行の日から10回目の誕生日まで(20歳未満は5回目の誕生日まで)
- 電子証明書の有効期間: 発行日から5回目の誕生日まで
有効期限の2~3カ月前に有効期限通知書が送付されることになっているため、手元に届いた方は期限が切れる前に更新をするようにしましょう。
更新方法は有効期限通知書に申請書IDが記載されているかどうかで変わってきます。
【有効期限通知書に申請書IDの記載がある】
申請書IDの右側にある「交付申請用QRコード」を活用したスマホからの申請が最も簡単です。
【有効期限通知書に申請書IDの記載がない】
申請書IDの記載がなければ以下を持参して市役所や区役所を訪れてください。
- 有効期限通知書
- 有効期限内のマイナンバーカードまたは本人確認書類
オンライン申請の方法は新規申請と同様
オンラインでマイナンバーカードの更新申請を行う手続きは新規の場合と同様です。1カ月ほどで交付通知書が届くため、市区町村窓口で受け取りましょう。
マイナンバーカードの交付に関する注意点
ここでは、マイナンバーカードの交付に関する注意点についてご紹介します。「申請書IDがそもそもわからない」「氏名が変わった」「引っ越しをした」などの場合に参考としてください。
マイナンバー申請書のIDがわからない
申請書のIDがわからなければ、市区町村窓口において申請書IDが記載されたマイナンバーカード交付申請書を再発行してもらえます。あるいは、申請書IDが記載された個人番号カード交付申請書を申請フォームからダウンロードし、マイナンバーを記入したうえで郵送で申請することも可能です。
マイナンバー申請書のIDの調べ方や問い合わせ先
上述したように、マイナンバー申請書のIDがわからないときの問い合わせ先としては、市区町村の窓口が最適でしょう。ここで申請書IDが記載されたマイナンバーカード交付申請書を手に入れることができます。
住所変更や氏名変更で申請書IDは使えなくなる
交付通知書は市区町村が個人のマイナンバーカードを交付する準備が整ったことを知らせるために送付されています。マイナンバーの発行には住所や氏名などの情報が登録されるため、もし引っ越しをしたり改姓があったりなど記載事項に変更があった場合には、元の交付申請書は使えません。再度申請書IDを受け取るための手続きが必要です。
引っ越しをしたら申請書IDも変わる
引っ越しと同時にマイナンバーカードの申請手続きをすると、申請書IDやマイナンバーに登録すべきことが変わる場合があるため注意が必要です。
マイナンバーカードの交付申請中に引っ越す際の注意点
マイナンバーカードの交付申請から市区町村がマイナンバーカードの交付通知書を発送するまでは、概ね1カ月かかります。もしマイナンバーカードを受け取る前に引っ越しをしてしまうと、マイナンバーカードが受け取れない可能性があります。
すでにマイナンバーカードの申請を行っていて、マイナンバーカードの交付通知書を受け取る前に引っ越した場合は引っ越し先によりやるべきことが異なります。
- 市区町村外へ引っ越し:すでにマイナンバーカードの交付通知書を受け取っていたとしても申請書ID自体が無効になります。転入先で改めてマイナンバーカードの交付申請が必要です。
- 市区町村内の引っ越し(転居等):申請書IDは有効です。マイナンバーカードの申請時に新住所を記載していれば、交付通知書が新居に届くためマイナンバーカードが受け取れます。
引っ越し後にマイナンバーカードの交付申請をする際の注意点
引っ越しで住所が変わった後でマイナンバーカードを申請する場合には、旧住所で受け取った申請書IDは使用できません。新居の市区町村窓口で新しい「個人番号カード交付申請書」を発行してもらい、そこに記載されている申請書IDをもとに再度マイナンバーカードの交付申請が必要です。
なお、マイナンバーカード総合サイトから「手書き用の交付申請書」をダウンロードして郵送などで申請する場合は、申請書IDがなくてもマイナンバーカードの交付申請が可能です。
マイナンバーカードの申請書IDを紛失しても再発行が可能
マイナンバーカード交付申請書は、マイナンバーカードの発行に必要な書類です。市区町村からは個人番号カード交付申請書に記載されていて、マイナンバーカードの交付通知書が届くまで必要です。
もし引っ越したり名前が変わったりした場合は、IDが使えなくなるため各市区町村で再発行の手続きが必要です。マイナンバー交付申請書を紛失した場合も再発行は可能です。
まだマイナンバーカードを取得していない人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。