「マイナポイント」、聞いたことがあるでしょうか。これはマイナンバーカードを使ってキャッシュレス決済を行った際にもらえるポイントのこと。国がキャッシュレス決済推進のために行っている事業です。
マイナポイントは利用金額の25%分が付与され(上限5000円分)、そのマイナポイントは買い物などに使うことができます。
ここまで聞くとマイナポイントへの興味もぐんとわいてくるのではないでしょうか。ただしマイナポイントは事前に登録が必要です。本記事ではマイナポイントの概要や登録方法を詳しくご紹介。ぜひ最後まで読んで、お得な制度を活用しましょう。
マイナンバーがあればポイントをもらえる? マイナポイントとは
マイナンバーカードを持っている人が、事前に登録し、キャッシュレス決済を行うことでもらえるのがマイナポイント。ここでは、マイナポイントについて詳しく紹介します。
総務省が主導するキャッシュレス決済推進事業
マイナポイントは、総務省が行うキャッシュレス決済を推進させるための事業。経済の活性化やマイナンバーカードの普及などが目的とされています。
マイナポイントを取得するには、マイナンバーカードを持っていることはもちろん、事前にポイントを取得するための登録をする必要があります。
マイナンバーカードを使って予約・申し込みが必要
マイナポイントを取得するための予約・申し込みは、スマートフォンやパソコン、自治体の窓口、郵便局などに設置された支援端末などから行います。どの手段をとるにしても、マイナンバーカード、そしてカード交付時に自身が設定した数字4桁のパスワードが必要です。
パソコンを使う場合はICカードリーダライタなどが必要となるので注意しましょう。
キャッシュレス決済サービスでポイントを取得できる
マイナポイントに予約・申し込みする際には、使用するキャッシュレス決済サービス(以下、決済サービス)を登録する必要があります。ICカード(電子マネー)やQRコード決済、クレジットカード決済などから希望の決済サービスを1つ選び登録しましょう。なお、登録後の変更はできません。
一部の決済サービスには、事前登録されたものだけが対象の場合もあるので注意しましょう。
予約・申し込みが完了したら、登録した決済サービスで支払いまたはチャージをするとマイナポイントが取得できます。
なお支払いまたはチャージどちらが対象なのかは、決済サービスにより異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
2万円の買い物またはチャージで5000円のマイナポイント
取得できるマイナポイントは、キャッシュレス決済利用額の25%相当です。ただし上限が設定されており、5000円分(2万円の買い物またはチャージ)までとなっています。
取得したポイントの使い方
取得したマイナポイントがどう付与されるかは、決済サービスによって異なります。例えばICカード(電子マネー)の場合はポイントがチャージ金額に反映されます。クレジットカードの場合は請求金額から天引きされることもあります。
なお一部の決済サービスでは、ポイントを受け取るために手続きが必要な場合もあります。
申込期限は2021年9月末まで!
マイナポイントへの申込期限は、当初2021年4月末までとされていましたが、2021年9月末までに延長されました。
マイナポイントが付与されるのも、2021年9月末までの買い物またはチャージとなっています。登録期限と使用期限が同じである点に注意して、早めにマイナポイントを取得しましょう。
マイナンバーカードを2021年4月末までに申し込んだ人が対象
マイナポイントは、そもそもマイナンバーカードを持っている人が対象です。マイナポイントの対象となるマイナンバーカードの交付申請は、2021年4月末で終了しています。5月以降に交付申請をした人や、現在マイナンバーカードを持っていないという人は、マイナポイントを取得することができません。
これからマイナポイントに登録する人は、自分が対象かどうかよく確認しましょう。
マイナポイントへの申し込み方法
ここからは、マイナポイントへの申し込み方法をご紹介します。
マイナポイントへの予約・申し込みに必要なもの
マイナポイントを取得するには、予約と申し込みの手続きが必要です。手続きに必要なものは下記の通りです。
・マイナンバーカード (2021年4月末までに交付の申請をしたもの)
・マイナンバーカードのパスワード(交付時に自身で設定した数字4桁)
・決済サービスのIDとセキュリティコード(登録する決済サービスの種類によっては事前登録が必要)
マイナポイントの予約・申し込みに必要な環境
スマートフォンやパソコンでマイナポイントの予約・申し込みをする場合は、使用するデバイスが対応しているかどうかを確認しましょう。
- スマートフォン
Android | .0以上 |
iOS | 13.0以降 |
- パソコン
OS | ブラウザ | |
Windows | Microsoft Windows 7 Microsoft Windows 8.1 Microsoft Windows 10 |
Internet Explorer11 Microsoft Edge(Ver.79以上) Google Chrome(Ver.79以上) |
macOS | macOS High Sierra(macOS v10.13以上) macOS Mojave(macOS v10.14以上) macOS Catalina(macOS v10.15以上) |
Safari(Ver.13以上) Google Chrome(Ver.79以上) |
OSやブラウザが対応していると同時に、マイナンバーカードを読み取れるICカードリーダライタなどが必要です。
アプリまたはサイトの手順にしたがって申し込む
スマートフォンやパソコンの準備が整ったら、申し込みをスタートします。スマートフォンの場合は、まず「マイナポイントアプリ」をダウンロードしましょう。アプリを起動したら、手順にしたがって進めるだけです。
パソコンの場合は「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールします。続いてマイナポイント予約・申し込みサイトにアクセスして、手順に沿って手続きしてください。
未成年でも予約・申し込みできる
マイナポイントは住民票に登録されている人を対象としているので、未成年であっても対象です。15歳未満の未成年者に関しては、法定代理人が手続きをしたり、法定代理人名義の決済サービスを申し込んだりすることができます。16歳以上は原則、本人が手続きをする必要がありますが、本人同席のもと法定代理人が手続きをすることもできます。
決済サービスをかしこく選ぶポイントは?
マイナンバーカードをすでに持っていて、これからマイナポイントに予約・申し込みをするという方に向けて、注意事項をいくつか紹介します。
選べる決済サービスは1つだけ
決済サービスにはICカード(電子マネー)、QRコード決済、クレジットカードがありますが、マイナポイントに登録できる決済サービスは1つだけです。また、一度登録したら変更はできません。
キャンペーンの有無を確認する
決済サービスの種類によっては、マイナポイントへ登録すると追加でポイントを取得できるなどのキャンペーンを行っている場合があります。マイナポイントに予約・申し込みする際には、各決済サービスのサイト等でキャンペーンの有無を調べてみましょう。
普段利用する店で使える決済サービスを選ぶ
キャッシュレス決済を使い慣れていないと、マイナポイントの対象期間にキャッシュレス決済を使わず、結局獲得できないことも考えられます。そういった事態を防ぐため、スーパーマーケットやドラッグストア、家電量販店など、自分が日常的に利用する店やサービスで使える決済サービスを選びましょう。
登録期限が過ぎた決済サービスもある
決済サービスのなかには、すでに登録期限が過ぎていたりポイント付与が終了していたりと、マイナポイントを終了したものもあります。
代表的なところでは交通系ICカードの「PASMO」が、2021年3月31日で登録受付やマイナポイントの付与を終了しています。これからマイナポイントの利用・申し込みをする人は、現在登録できる決済サービスの中から選びましょう。
マイナンバーカードを持っているなら、マイナポイントに登録しよう
すでにマイナンバーカードを持っているなら、マイナポイントへぜひ登録しましょう。登録した決済サービスで支払いやチャージをするだけで、1人最大5000円分のポイントがもらえます。
ただし2021年9月末までに予約・申し込みをして、さらに支払いやチャージをした分が対象です。予約・申し込みはスマートフォンまたはパソコン、自治体の窓口、郵便局などに設置された支援端末からできます。
決済サービスを登録する際には、ぜひ各決済サービスが行うキャンペーンもチェックしてみてください。さらにお得な情報が見つかるかもしれません。