コロナの影響で、在宅勤務も増えています。自宅にいる時間が長いと食事時間が不規則になりがちです。朝ごはんを抜いてしまうと、自律神経の働きが乱れたり、腸のぜんどう運動が鈍くなったりと、身体の調子を崩してしまう原因にもなりかねません。今回は、簡単に作れる、ダイエット中でも満足できる朝ご飯レシピをご紹介しましょう。

朝食抜きが太る原因!?

私たちの体には、呼吸や血液の循環など生きるために欠かせない活動を支える神経である、自律神経があります。自律神経は、興奮しているときに働く交感神経と、リラックスしているときに働く副交感神経とに分けられ、どちらかが優位に働くと、もう一方は働きが低下するというように調整しています。交感神経は、朝から昼にかけて活発に働き、昼を過ぎると、副交感神経のリラックスモードに切り替わります。食事をしているときは、交感神経が活発になり、食後には副交感神経が活動しています。朝食をとることで、胃腸や脳を目覚めさせることにつながるのです。

自律神経は、日ごろの食生活リズムを整えることで調整することができます。そのためには、朝ごはんをしっかり食べることが大切です。朝ごはんを食べることで、体温や代謝が上がり太りにくい体質になる効果が期待できます。

朝ご飯を食べて、腸の動きを活発に!

体の中の腸は、大腸、小腸を合わせて6m以上もあります。中に入ってきたものを移動させるために、伸び縮みしながら、ぜんどう運動を行います。このぜんどう運動が鈍くなると、腸の内容物が進む速度も遅くなり、水分が必要以上に体に吸収されることで、便秘の原因にもなります。腸内に長くとどまった内容物は腐敗してしまい、腸内環境を悪化させてしまいます。朝ごはんをしっかり食べると、腸を刺激することにつながり、ぜんどう運動が起きやすくなり、便がスムーズに移動することで排便リズムが整います。ダイエットなどで少食になりがちな人は、便秘で悩んでいる人が多いといわれています。食事の量を減らすと、便の量が減り便秘になりやすくなってしまいます。また、食物繊維や水分も不足することで便秘になりやすい原因を作ってしまいます。

朝食をしっかり食べてダイエット

朝ご飯には、脳を目覚めさせるエネルギー源となる炭水化物を取り入れましょう。おにぎりやパンに炭水化物は含まれています。また、ほかにたんぱく質がとれる魚類や大豆製品、肉類を取り入れると、体温を上げ代謝も上がります。朝にたんぱく質をとって活動することで、筋肉の合成を促すことにつながりますから、筋肉量アップも期待できます。今回は、朝ごはんに簡単に作れる、鶏そぼろごはんをご紹介します。

鶏肉は、抗疲労作用があると注目されているイミダゾールペプチドも含まれています。特に鶏胸肉やささみに多く含まれているといわれていますから、取り入れてみましょう。

簡単!鶏そぼろごはん
<材料>2人分
鶏ひき肉     200g
すりおろし生姜  2cm
濃口しょうゆ   大さじ2
きび砂糖     大さじ1
かいわれ大根   お好みで
ごはん      お茶碗2杯分

<作り方>
1:鶏ひき肉は耐熱皿に入れ、すりおろし生姜、濃口しょうゆ、きび砂糖を入れてよく混ぜ、ラップをかけて電子レンジ600Wで3分加熱する。
2:1をいったん取り出して混ぜ合わせ、再度ラップをかけて電子レンジで約2分30秒加熱する。
3:2を再度混ぜてほぐし、ラップをかけてしばらく蒸らし、お茶碗に入れたご飯の上にトッピングして、お好みでかいわれ大根を散らしたらできあがり。

<ポイント>
ご飯やパンだけでなく、たんぱく質がとれるお肉類や野菜類を足すと、ビタミン類も補えバランスのとれた朝食になります。忙しい朝の時間ですが、朝食をしっかりとり、脳と体を目覚めさせましょう。食事をとることで、朝から元気に活動して、より多くのエネルギー消費することにもつながります。