コロナ禍以前は、「会議がWebでできるなんて」と憧れたものだ。ところが、いざWeb会議が普及すると、毎日多くのWeb会議に時間を取られ、生産性が上がらないこともある。この問題を、文具・事務用品メーカーのコクヨが解決してくれるかもしれない。
Web会議は簡単だからこそ無駄も多い
オフィスづくりや働き方のノウハウを公開し、テレワーク時代を先取りするコクヨ。同社では、「会議のアクティブ化」を実現する次世代コミュニケーションツール「MAXHUB(マックスハブ)」(オープン価格)を7月9日より発売する。
マックスハブは4,800万画素のカメラ、8m先まで集音できるマイク、大画面タッチスクリーンなど、さまざまな機能を一体化させたミーティングボードである。
同社では、「大企業以外や地方では、ほとんどデジタル化が進んでいない。小さなパソコンを前に、数名で肩を寄せ合うような打ち合わせもある。こうした非効率な会議や打ち合わせを解消し、生産性や効率性を上げていきたい」と考えている。
また、彼らの調査による在宅勤務の弱点として、「プリントアウト」「メンバーの進捗確認」「アイデア会議」が働く側のストレス要因として挙がったことを指摘している。
日本はもともと会議の多い国であり、編集・執筆業を営む筆者としても、コロナ禍によりWeb会議が増えた実感がある。Web上での開催であれば移動や場所確保の手間はないが、その手軽さゆえ、「これ、電話やメールで済むのでは?」という会議も増えた。
会議メンバーの働き方に合わせた使い方が可能
マックスハブの本体は、ディスプレイサイズ65インチと89インチの2機種となる。設置は、専用のディスプレイスタンドを使うか、壁掛け施工を行い壁に固定する方法がある。
コロナ禍のため出社人数制限をしている企業では、社員は在宅、フル出社、週の半分だけ出社など、勤務状態はさまざまである。
職場にマックスハブがあれば、出社中のメンバーはマックスハブを使いながらのリアル会議、在宅勤務のメンバーは自分のパソコンからWeb会議に参加できる。
マックスハブの特徴
マックスハブの特徴や使い方をまとめると、以下の4つとなる。
高性能な機能で場の雰囲気まで伝わる「Web会議」
4,800万画素の高解像度カメラ、8m先まで集音可能な高性能マイク、発言者をズームアップする機能などにより、参加者の表情や発言をしっかり伝えられる。
便利なホワイトボード機能
4Kのディスプレイはタッチパネルで、専用のペンや指で書き込み可能。ボードには画像や動画などを挿入でき、その内容は、オンライン参加者にリアルタイムで共有される。終わったら、会議内容をPDFやJPEG形式で保存できる。MHBというマックスハブ専用のファイル形式で保存すれば、次回からもそのまま会議が続けられる。
簡単・すぐ表示でプレゼンテーション
USBポートに挿せる付属品のドングルや専用アプリを使えば、無線での画面共有や最大6画面の同時投影が可能。投影した資料にも書き込みができる。
必要な機能を集約したオールインワン
Web会議やプレゼンテーションなどに必要な機能が1台に集約。マイクとカメラ、Windows OSを搭載しているため、電源を入れるだけで会議が始められる。
コロナ禍で変わったビジネスコミュニケーション
コロナ禍以降、ビジネスコミュケーションはすっかり変わり、オンライン化が加速している。その一方で、相互コミュケーションの質の低下も指摘されている。
コクヨでは、マックスハブ発売とともに、「Web会議に月100時間ほど使う社員が、社内に約30人もいるが、生産性や効率性が上がった感じはない。新しい価値を生み出すには、会議よりではなく、自己研鑽や新しいビジネスを考えることに時間を使うべきである」と提案する。
かなり大きく、重量もある製品のため、全国のショールームやライブオフィスで確認することをお勧めしたい。設置拠点の確認や見学予約は専用ページで可能だ。