コンビニFAXは、自宅にFAX機がない人や出先でFAXの送受信をしなければならない時に使える便利なサービスです。しかし有料サービスのため、どの程度の料金で送受信ができるのかあらかじめ知っておきたいですよね。
この記事では、コンビニFAXの料金はいくらかかるのか、各コンビニエンスストアの料金設定を紹介します。リモートワークが普及する今、ぜひ参考にしてみてください。
コンビニでFAXを送るには
大手コンビニではFAXを有料で使用可能です。一部のコンビニを除くと送信だけでなくクロネコFAX経由の受信にも対応しており、ニーズに合わせて使い分けられます。
1枚50円程度が目安
コンビニからFAXを送信する場合、国内宛てだと通常1枚50円で送れます。宛先がフリーダイヤルであっても料金は同じです。画質を選択できるコンビニの場合、高画質での送信は1枚60円と通常より料金が高くなります。
海外へ送る場合は、送信先のエリアによって1枚あたり100円もしくは150円かかります。高画質で送る場合は1枚あたり120円もしくは180円です。
マルチコピー機を使う
コンビニからFAXを送る場合は、お店に設置されているマルチコピー機を使います。
マルチコピー機とは、コピー以外にもさまざまな機能が搭載されている機器です。FAX送受信だけでなくPDF・写真などのプリント、スキャン、住民票の発行をはじめとする行政サービスなど、たくさんの機能が搭載されています。
クロネコFAX対応のコンビニも多い
コンビニではセブン-イレブン以外は、クロネコFAXも利用可能です。クロネコFAXはFAXが手元にない人宛の送信やFAXの受信にも対応していて、さらに広い用途で使えます。
コンビニFAXの料金比較
身近なコンビニでFAXを送受信できるのは便利ですが、料金がどの程度なのか気になるものです。そこで、コンビニのFAX料金を国内・海外別に紹介します。
コンビニFAX国内への送信料金
コンビニから国内へFAXを送信する場合の料金は下記の通りです。
ノーマル | ファイン(高画質) | |
ローソン | 50円 | 設定なし |
セブン-イレブン | 50円 | 設定なし |
ファミリーマート | 50円 | 設定なし |
ミニストップ | 50円 | 60円 |
デイリーヤマザキ | 50円 | 60円 |
クロネコFAX(預ける) | 50円 | 設定なし |
クロネコFAX(受け取る) | 50円 | 設定なし |
上記の料金は1枚あたりの金額ですので、送信枚数が増えるごとに料金も追加されます。
コンビニFAX海外への送信料金
コンビニエンスストアから海外へFAX送信する場合、1枚あたりの送信料金は下記の通りです。
ノーマル | ファイン(高画質) | |
ローソン | 100円または150円 | 設定なし |
セブン-イレブン | 設定なし | 設定なし |
ファミリーマート | 100円~150円 | 設定なし |
ミニストップ | 100円または150円 | 120円または180円 |
デイリーヤマザキ | 100円または150円 | 120円~180円 |
海外の場合、送信先の国によって料金設定が異なります。
フリーダイヤルへの送信料金
コンビニエンスストアから国内のフリーダイヤルへFAX送信する場合も料金がかかります。
1枚あたりの料金 | |
ローソン | 50円 |
セブン-イレブン | 50円 |
ファミリーマート | 50円 |
ミニストップ | 30円 |
デイリーヤマザキ | 50円 |
ミニストップのみ一般の電話番号に送信する場合と比べると、低料金です。
コンビニFAX料金の支払い方法
コンビニでのFAX料金の支払い方法は、ほとんどの場合現金です。しかし、セブン-イレブンは電子マネー「nanaco」での支払いにも対応しています。
FAXしたい原稿を読み込んだ後、「送信スタート」を押す前に「nanacoでお支払い」を押すことで、現金ではなくnanacoでの支払いが可能です。
コンビニでFAXは受信できる?
コンビニFAXを使って国内や海外へ送信はできますが、基本的にマルチコピー機宛てにFAXを送ってもらうことはできません。しかし、クロネコFAX経由のFAXデータは受け取れます。
クロネコFAX経由でFAXデータを受け取る場合、まずはFAXの送り主に、クロネコFAX宛てにFAXを送ってもらい、送信時に発行される文書番号を知らせてもらいましょう。受け取る人は当該文書番号を、クロネコFAXに対応しているコンビニのマルチコピー機に入力することで、FAXを受け取れます。
コンビニでFAXを送る時の注意点
コンビニでFAXを送信する際に気を付けておきたい点を見ていきましょう。
1枚ごとに料金が発生し高額になりやすい
コンビニのFAX料金は、1枚単位です。送信枚数が増えれば増えるほど料金は高くなります。特に海外に送る場合、1回の送信で10枚送ると1,800円になることもあるなど、かなり高額です。
料金が1回あたりではなく1枚あたりである点に注意して使いましょう。
送信先を間違えて送っても料金がかかる
FAXを送る先が非通知拒否にしているなどの理由で、コンビニからFAXを送れない場合はエラーとなり、料金は返却されます。しかし、誤った宛先に送ってしまった場合は、送信自体は完了しますので、料金は返却されません。
送信ミスで余計な出費が発生してしまうことがないよう、送り先に間違いはないかよく確認しましょう。
送信結果表を印字しておくと安心
コンビニでFAXを送った後、送信できた証拠を残しておきたい人も多いです。コンビニによっては、送信結果表を印字できます。
例えばローソンマルチコピー機の場合、送信結果の確認画面に送信結果の印刷をするかどうかの選択肢があります。
仕事や何らかの申し込みなどでFAXを送信した時には、送信結果を印字しておくと、何かトラブルなどが生じた際の証拠にもなるため安心です。
コンビニFAXは料金が高い! 代わりの方法は?
コンビニエンスストアからFAXを送信すると、送信枚数が増えれば増えるほど費用負担が高額になってしまいます。そのような際に使える、コンビニFAXの代替方法をみていきましょう。
PDF化してメールに添付する
メールでのやりとりが可能であれば、メール添付する方が費用を抑えられます。
例えば、撮影した写真をPDF化できるスマートフォンアプリを使えば、メール添付可能なデータを簡単に作成できます。
また、スマートフォンアプリできれいに撮影できない場合は、コンビニのマルチコピー機のスキャン機能を活用しましょう。セブンイレブンだと1枚30円、ローソンだと普通紙の場合1枚10~80円でPDF化でき、FAXより費用を抑えられることもあります。
送信しなければいけない書類等がメール添付で送るのが可能であれば、検討してみてください。
インターネットFAXサービスを活用する
コンビニからFAXを送信するより料金を抑えられるのがインターネットFAXサービスです。パソコンやスマートフォン、タブレットからデータを送信すれば、相手先のFAXで出力できます。
例えば「eFax」の場合、月額1,980円で、送信と受信をそれぞれ毎月150枚まで無料で利用可能です。
月または年ごとに定額料金が必要ではありますが、FAXを利用する機会が多いなら、活用すると便利でしょう。
コンビニFAXを上手に活用しよう!
コンビニのマルチコピー機を使うとFAXを送ることができます。料金は国内だと1枚50~60円、海外だと1枚100~180円で、どのコンビニも同程度です。
セブン-イレブン以外のコンビニではクロネコFAXにも対応しています。クロネコFAXを使うと、自宅や会社からクロネコFAXに送ったデータをコンビニで受信、またはコンビニからクロネコFAXを経由してFAX機を持っていない人への送信も可能です。
ただし、1枚ごとに費用が発生しますので、枚数や宛先を考慮して、費用対効果が高い方法を選びましょう。
コンビニのFAXは自宅からのFAX料金に比べるとどうしても高額になってしまいますが、FAX機を持っていない人にとっては便利です。ぜひ活用してみてください。