シンガー・ソングライターの佐々木恵梨が、6月16日に2ndアルバム『Colon』をリリース。TVアニメ『ゆるキャン△』のEDテーマとなった「ふゆびより」以降のシングル曲に加え、新曲4曲も含む全15曲を収録している。そんな本作の収録曲を、今まで以上に楽しんで作れたと語った佐々木のインタビューが到着した。
●『Colon』収録曲にも繋がった、コロナ禍後も生かせそうなひとつの発展
――今年5月、『Colon』のリリースに先駆けてオンラインライブ”Semicolon”を開催されました。そういった形も含めた現状の活動と、コロナ禍以前の活動との違いを感じる部分はこの1年間ありましたか?
ライブやイベントが何個か中止になったりとか、やっても無観客だったりとか。そういうところを通じて感じてはいます。ただ私、緊張しいなんで、お客さんがいないことで逆にリラックスできたときもあって(笑)。なので、一長一短かなという感じですね。
――コロナ禍が明けてから生かせそうだなと感じている経験は、今何かありますか?
ライブに関しては「普通に戻るんだろうな」という感じなんですけど、音楽制作の面を考えると、国や場所にかかわらずいろんな人と一緒に音楽を作ったり発信できるようになってきたじゃないですか? そういう部分に関してはいい発展もあったかなと思っていて。『Colon』にも、海外のアーティストさんにデータだけ送ってもらってコラボした曲も収録しているんですよ。
――この状況で生まれた環境は、今後に生きてくるかもしれない。
そうですね。ミーティングのためだけにどこかに集合しなきゃいけない、ということもなくなってきているので、余計な時間は少なくなるのかな……とは思います(笑)。
――では続いて、アルバム自体についてお聞きしていきます。まず『Colon』というタイトルをつけられた理由や、全体のコンセプトについてお教えいただきたいのですが。
実はタイトルには、あまり意味はないんですよ。1stアルバムのタイトルが『Period』という”点ひとつの記号”だったので、2ndアルバムは点ふたつで『Colon』……みたいな感じでつけたものなんです。なので内容としても、今回は何かテーマを作ったり統一性をもたせようという意図もあまりなくて。「似たような曲が増えすぎないように」というバランス以外はあまり深く考えずに、好きなことを詰め込みました。
●バラエティ豊かな楽曲の揃った、面白い1枚に
――新曲4曲を含む15曲の曲順については、どう決めていかれたのでしょう?
テーマも決めていないので、DJになったつもりで曲の最初と終わりを繋げて聴き比べて聴きやすい流れを作っていったり。あとは「どバラードは続かないようにしよう」みたいにして決めていきました。
――ちょっとプレイリスト的な構成の決め方というか。
そうですそうです。なので曲順もあまり深く悩んだりはしなかったんですけど……あ、でも最初の曲を「ふゆびより」にするか新曲の「Beep Beep Beep」にするかは、ちょっと迷ったかもしれません。「いちばん有名だから、『ふゆびより』を最初に持ってこようかなぁ」って。でもやっぱり、全体のバランスで。あと、1曲目に「Beep Beep Beep」っていうアルバムの新曲を持ってくるのも新しくて面白いなと思ったので、全体のバランスを見つつこういう並びにしました。
――15曲の全体的なバランスについては、どうお感じですか?
すごくいい塩梅になったなぁと思います。アコースティックの曲が3~4曲あって、打ち込み打ち込みしてるのも4曲ぐらいあって……めちゃくちゃ意図していたわけじゃないけど、やっぱり「こういう曲とこういう曲が欲しいなぁ」みたいなことは考えながら作ったので、結構バラバラかもしれないけどいろんな曲があって面白い1枚になったんじゃないでしょうか。