昨年末から価格が急上昇しているビットコイン。値上がり益が注目される中キャピタルゲインでコツコツ資産を増やしている投資家がいた。

彼はなぜ仮想通貨に投資をして、どのように稼いでいるのか。その仮想通貨取り引きの実態に迫るため、前回に続き、インタビューを実施した。

仮想通貨は長期スパンで保有を考えている

投資家プロフィール

年齢:25歳
性別:男性
氏名:鳥谷さん(仮名)
住まい:東京都在住
投資歴:2年(株式と仮想通貨)
職業:IT企業の事業企画職
現在のポートフォリオ:仮想通貨・株式・現金(割合6・2・2)

――いつ仮想通貨への投資を始めましたか?

2020年の12月に投資を始めました。12月初めにビットコインを40万円分購入しました。12月後半にはイーサリアムにも数万円投資しました。当時のレートはビットコインが1BTC=170万円くらいで、イーサリアムが1ETH=6万円くらいでした。

――現在いくら儲かっていますか?

ここ最近の値上がりや1月末に多めに買い増したこともあり、含み益で150万円ほどあります。あくまで含み益なので、なんとも言えません。値段が高騰して、資産全体のポートフォリオも仮想通貨に偏りすぎているのが現状です。

――ビットコインはどのようにして買いましたか?

国内の仮想通貨交換業者が運営している仮想通貨取り引きアプリをダウンロードしました。日本円を入金して、欲しい銘柄の画面で「買う」ボタンを押すだけで購入できます。

――なぜ仮想通貨に投資しようと思ったのですか?

もともと株式投資を1年半前からやっていたので投資には関心がありました。ペイパルが仮想通貨決済に参入したニュースを見て投資対象として面白そうだなと思って、勉強のために投資してみたのが最初です。

とりあえず投資してみて勉強意欲を高めようと楽観的に考えていましたが、実際に投資をしてみると価格変動の大きさを痛感して、恐怖に支配されている気分で勉強せざるを得ないという感じでしたね。そこからTwitterで相場の情報収集をしたり、ビットコインの仕組みに関する本を読んでみたりするなど勉強し始めました。

――その後どのように仮想通貨を運用しましたか?

12月に購入してから1月頭までは思いの外スルスルと価格が上昇しました。1月中旬くらいで価格が大きく下がったので、恐怖に耐えられず一部売ってしまいました。

そこから失った一部の利益を取り戻そうとして、利益20万円超えるまではモナコインやビットコインキャッシュなどのアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨の総称)などに資金を回して度々トレードをしていました。ビットコインよりも変動が大きくて、さらに相場に振り回されたので、うまくいったりいかなかったりを繰り返していました。

その後、運よく全体的に仮想通貨の相場が好転したこともあって、目指していた利益20万円近辺はすぐに到達したので、そこからは運用方法をガチホ(長期保有)に切り替えました。それ以降はトレードをしていません。税金の計算も面倒ですからね。

加えて、トレードしていた時期はチャートに張り付いている時間が長くて、本業にも多少影響していたので、それが嫌でガチホにしたという背景もあります。また、仕組みや相場に関する勉強は継続できていて、ビットコインやイーサリアムの理解が進んだので、大きな価格変動にも振り回されないようになったのも1つの要因です。

俗に言う「握力」が強くなったということですかね。勉強した結果、思想や描いている世界観に共感できていなかったら、すぐに売っていたと思います。

――今後どのように仮想通貨を運用しますか?

今後はビットコインを買い増ししていく予定です。コロナ禍でたくさん刷られた日本円をただ銀行に預けておくよりは良い選択肢かなと思っています。

イーサリアムに関しては、新たなクレジット市場を創出するポテンシャルに凄みを感じて保有していますが、これ以上増やす想定はしていません。技術的に難しい世界ですから、よりシンプルで理解しやすいビットコインに託そうと考えています。

――これから仮想通貨を買っても遅くないですか?

僕は10年くらいの長期スパンで保有を考えているので、そのくらいのスパンで見れば投資対象として十分魅力はあるのかなと思います。遅くないかどうかは自分で勉強してみて、判断してほしいですね。


鳥谷さんはまず投資してみることで仮想通貨を学ぶ動機付けをされていました。投資の始め方は人それぞれですが、結果として継続的な勉強で得た知識がその後の投資判断に生かされており、大変素晴らしいと感じました。

投資においては、投資対象の実態を明らかにし、ルールや思想等にも触れた上で、多面的な情報をもとにして自ら判断することは大変重要です。何に投資するかを決める際は、投資対象の原理・原則を理解することを心がけてみてください。

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※その他、暗号資産(仮想通貨)に関する注意事項は、ビットバンクのホームページをご参照ください。

執筆者プロフィール:ビットバンク広報チーム

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