今なお残る「寺修行」という文化。バラエティ番組などで「根性を叩き直す手段」としてもお馴染みですが、坐禅や瞑想、滝行、そして寺掃除など、見ているだけで大変なのが伝わってきます。お寺の住職や僧侶たちは、さぞ厳格に己を律しながら日々修行に励まれているはず。

……ですが、浄土宗の僧侶でツイッターユーザーの「カレー坊主@吉田武士」(@curry_boz)さんが投稿した寺掃除の様子は、我々のイメージする寺の風景とはかけ離れていました。

ダイソーでいちばん役にたつ商品はこれです。クイックルワイパーに装着すれば水拭きがめちゃくちゃ捗ります。ウェットシート要らなくなります。お寺の雑巾がけは毎日これでやっています。

投稿された画像に写っていたものは、カラフルなダイソーの雑巾をクイックルワイパーに取り付け、鼻歌でも聞こえてきそうなほど掃除を楽しむ僧侶の姿。寺のイメージとのギャップが凄まじく、ツイートは3.5万リツイート、18.6万件のいいね(5月6日時点)を獲得し、コメントも殺到しています。

「お寺の雑巾掛けは、小坊主が手でやるイメージです。あまりにも楽しそうで衝撃」「めっちゃ良い笑顔&躍動感にコチラも笑顔になります」「楽な時代になったもんだぜ…」「めっちゃ楽しそうですね」「大変ですよね、あの方法だと」

しかし、もっとも多かったのは意外にも共感の声。

「私の学校の黒板消しにはこれが絶対着いてます!めっちゃ良く消えますよ!」「私のボウリングの玉もこれでふいています!」「うちもこれクイックルワイパーにつけてやってました!掃除機で吸い逃した髪の毛とか埃もしっかりとれるしいいですよね!」「我が家も使ってます。重宝してます」

「サボるためではなく、業務をスムーズに行うための工夫」

それにしても、「カレー坊主@吉田武士」さんの様子がお寺のイメージとあまりに乖離していたので、今回はご本人にお話を聞きました。

――お寺では手で雑巾がけをしているイメージがあるのですが、最近は違うのでしょうか?

掃除も修行の一環ですから、もちろん今でも四つん這いになって手で拭くことも多いです。しかし、お寺はとにかく広いので、毎日の掃除は時間との勝負になってきますから、掃除機やモップなど、いろいろなものを駆使して掃除します。ルンバを使っているお寺さんもあります。サボるためではなくて、それ以外のお寺の業務をスムーズにおこなうため色々工夫していますね。

――ツイートにこれほど反響が集まると予想されていましたか

正直、ここまで反響があると思っておりませんでしたので、ビックリしています。しかしそんな中でも「元気が出ました」「こっちも笑顔になりました」などの声をいただいて素直に嬉しいです。

確かに、嬉々として掃除をするその姿は見ているだけで元気が出てきます。家事を億劫に思うことも多いですが、そんなときは「カレー坊主@吉田武士」さんの眩しい笑顔を思い出し、元気に取り組みましょう!