初挑戦のナレーション収録は「楽しかったです。難しくて、映像を見る余裕もないんじゃないかと思ってたんですけど、映像とともに語ることができる、不思議な体験でした。集中して楽しくできた気がします」と充実の様子。

読むに当たって意識したことを聞くと、「伝えるということにかなり重きをおいて、いつも以上に滑舌を頑張りました。それと、『頑張れー!』とか『偉い子だなあ』という気持ちが見ている人リンクしたらいいなと思って、(視聴者の)邪魔にならないように、後ろからスススっと押していくような感覚でやれるように心がけました」と明かした。

ナレーションの仕事は「自分が納得のいった状態でできるので、すごく心地よかったです。お仕事の捉え方として、自分のために働いたほうが良いと考える人と、人のために働いたほうが良いと考える人がいるじゃないですか。私は確実に、人のために働いたほうが気が楽なタイプなので、“自分が自分が”って前に出るんじゃなくて、『こういうことがあるんだよ』というのを伝えていきたいと思ってる自分としては、すごくやりがいがありましたし、幸福度が高いです」と、大きな手応えを感じたようだ。

そして、『ザ・ノンフィクション』の印象については、「幅広いですよね。今回のような感動ものもあれば、本当に極み切っちゃってる人が現れてザワザワするときもありますし。だから、“ふと見ると、食らう”という感じです(笑)」と、番組のキャッチコピーになりそうな言葉で答えてくれた。

●池田エライザ
1996年生まれ、福岡県出身。2009年度「ニコラモデル・オーディション」グランプリを受賞。同年、『ニコラ』の専属モデルを務める。映画『みんな!エスパーだよ!』(15年)のヒロインに抜てきされ、『一礼して、キス』(17年)で映画初主演。その後も『ルームロンダリング』(18年)、『貞子』(19年)などで主演を務め、『夏、至るころ』(20年)では映画監督に初挑戦した。今後、映画『騙し絵の牙』が3月26日、『真夜中乙女戦争』が22年公開予定。