日本テレビは、4月からCS放送「日テレNEWS24」のキャスターに、ANAグループ社員5人を受け入れる。コロナ禍で旅客事業が厳しい状況の中、東京・汐留に本社を置く近隣企業である両社の共同プロジェクトで実現した。
これは、日ごろから乗客の命の安全を守るという業務を行い、さらに経済的な影響にも日々向き合っているANAグループと、人々の命や暮らしを守るための報道を心がける日テレ報道局がコラボレーションするもの。
今年2月にANAグループ内で募集を開始し、書類選考を通過した16人の社員が、日テレでのカメラテストなどオーディションを経て、最終的に5人がキャスターに就任することになった。
新キャスターは4月5日の12時~12時30分の生放送から登場し、新型コロナ関連情報を伝える約10分間のコーナーを担当。5人は4月~6月までの3か月間、月~金の各曜日に1人ずつ出演する。新キャスターは、日常業務でアナウンスを経験しているものの、放送に向けた基礎研修を日テレで行い、4月の放送に向けて準備を進めている。
日テレは「このプロジェクトは、コロナ禍の厳しい状況においても、テレビというメディアを通じて近隣企業同士で協働し社会に少しでも還元できる何かを実現したい、という思いから始まりました。我々ニュースの現場は人々の命や暮らしを守るための報道を第一に心がけています。5人の新キャスターはじめANAグループの皆さんも日頃から乗客の命と安全を守ることを第一にお仕事をされています。両社の力を合わせることで、これまで以上に価値ある情報発信をめざし、視聴者の皆様にもご支持いただけるよう取り組んで参ります」とコメント。
ANAグループは「日テレNEWS24のキャスターという責任のある業務に携わる機会をいただきましたことに感謝申し上げます。ANAグループとして、コロナ終息への切なる願いをもって取り組ませていただき、是非視聴者の皆様と一緒にコロナ禍を乗り越えていきたいと思います」としている。
キャスターに選ばれた5人の意気込みコメントは、以下のとおり。
■高畠脩太郎(たかばたけ しゅうたろう)さん
今年は各地各所で甚大なコロナウイルスの影響を受けているなか、矢継ぎ早に変化していく現場の状況や実態を私自身がキャスターとして皆様にお伝えするという大変貴重な機会を頂き、身の引き締まる思いです。しかし、一キャスターとして一点一画もゆるがせにせず、発信力があることに自覚と責任を持ち一つ一つを丁寧に分かりやすくお伝えします。また皆様と共に一歩ずつ終息に向け歩んでいけるような親しみのあるキャスターを目指してまいります。よろしくお願いいたします。
■高橋ありさ(たかはし ありさ)さん
機内でもよくお客様がご覧になっている「日テレNEWS24」。そのような番組でキャスターを務めさせていただくことになり、身の引き締まる思いです。今回、客室乗務員という大好きなお仕事をしながら、キャスターとしてニュースを読むという全く異なるジャンルのお仕事に挑戦することができる貴重な機会を頂き大変ありがたく思っております。きっとこの経験は客室乗務員として機内アナウンス力向上にも役立つと思います。皆様が安心して暮らせるよう、日々更新される大切な情報をわかりやすく、正確にお伝えできるよう努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
■大山智子(おおやま のりこ)さん
この度は、このような貴重な機会を頂けましたことを大変嬉しく思っています。日テレNEWS24のキャスターを務めさせていただくという事で、日に日に緊張と責任感が増しておりますが、それ以上に、今はとてもワクワクしている気持ちが勝っております。拙い点もあるかと思いますが、一つ一つのニュースに真摯に向き合い、視聴者の方々に分かりやすく、そして気持ちに寄り添った丁寧な報道を心掛けていきたいと思っています。日本テレビの皆様、ANAのキャスターメンバーと一緒に、明るさとチームワーク力を発揮しつつ、日テレNEWS24により親しみを持っていただけるよう、3ヶ月間一生懸命務めさせていただきます。どうぞ宜しくお願い致します!
■鈴木悠里(すずき ゆり)さん
この様な貴重な機会を頂きました事に心より感謝申し上げます。コロナ禍で私達の生活は大きく変わりましたが、コロナ禍だからこそ“ニュースを見て、考えること”が、生活により密着したものになったと感じます。私たちがニュースを伝える事で、異業種からの発信という新たな形により、1人でも多くの方がニュースに関心を持っていただくきっかけになれば大変ありがたく思います。日頃から、機内で多くのお客様と接しているので、ご覧いただくすべての皆様に親しんでいただける分かりやすいニュースをお届けできるよう頑張ります。
■斎藤隆平(さいとう りゅうへい)さん
“困難に立ち向かう気持ち”を体現したく思っております。コロナ禍の状況ではフライト機会が激減し、乗務することすらできない、もどかしさを感じておりました。そんな中、今回新たな分野に挑戦できる機会をいただきました。この困難に負けず、新しい一歩を踏み出したいと思います。日頃は、お客様に寄り添える係員であることを目標にしていますが、キャスターとしては、“伝える力”の向上を目指します。また、この経験を通じて社会人として成長できるよう“努力と挑戦”を大切に取り組んでまいります。