ナレーターの木村匡也氏が、YouTubeで新たな番組『喋れ!電波少女』をスタートした。日本テレビ『電波少年』シリーズに関わったスタッフが制作し、初回は『電波少年』の生みの親である土屋敏男プロデューサーの自宅をアポなし訪問している。
『電波少年』と言えば、1月16日からWOWOWで『電波少年W~あなたのテレビの記憶を集めた~い!~』として復活。土屋氏が総合演出を務め、MCも松本明子&松村邦洋という当時の布陣で放送されているが、そこに声をかけられなかったナレーターの木村氏や元ディレクターら「落ちこぼれ残党スタッフ(笑)」(木村氏)で、新たにYouTubeを立ち上げることになった。
当初は『電波親父』というタイトルを予定しており、この許可をもらうために湘南にある土屋氏の自宅に、『電波少年』イズムを体現する“アポなし”スタイルで訪問。木村氏は「超キレられると思ったんです」といい、何人かのスタッフも「正座→お説教までは絶対行くだろうな」と覚悟して突撃したという。
ところが、土屋氏は笑顔で迎え、家の中まで快く案内。さらに、『電波親父』というタイトルがダサいということで、『喋れ!電波少女』という新タイトルまで考案し、その揮毫までやってくれた。この模様は、『電波少年W』のスタートと同時に16日から配信されている。
木村氏は「史上最大の恐怖のロケでもありましたが(笑)、史上最強の大成功のロケでした。ナレーターデビューしたのが『電波少年』で、『“電波”って言葉を使っていいよ!』って言ってくれて……いろいろな感情で涙ちょちょ切れです」と感激。
このアポなし訪問後、土屋氏に近所のおいしいカレー屋でごちそうにもなったそうで、「もう…なんか老刑事さんに落とされた犯人みたい(笑)」と振り返っていた。
『喋れ!電波少女』では毎日新作動画を公開し、ナレーターという仕事やテレビ業界の裏話、耳鑑定協会の会長をゲストに迎えてのトークなどを展開。木村氏は「なんとかナレーター界初のチャンネル登録者数100万に行きたいと思います。そしていつの日か、アポなし取材で(かつて松本明子が実現した)アラファト議長に会いたいです! あ、もう無理か」と構想を語っている。