男性の育児参加が推進される中、少しずつではありますが、育休を取得する男性も、それを認める企業も増えてきました。ところが一方で、「やっぱり男性は外で働くべき」という意見を持つ人も根強くいるようです。ツイッターでは、奥様と二人で一緒に育休を取得したかずさん(@KAZ_money_)の投稿が注目を集めています。

それが、こちらです。

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「夫婦で育休をとっています」と言うと、
「二人いて何すんの?一人で十分でしょ?」と言われたりします。
正直、二人いるとまあ余裕があります。
でもそれで良くないですか?
なんで子育ては余裕があってはいけないのでしょうか?
みんなで楽になれる社会が良いなと思います。

(@KAZ_money_より引用)

かずさん夫妻は、昨年の9月~今年の3月末までの予定で育休を取得されています。「二人いれば大丈夫だろう」と高を括っていた子育てですが、想像以上にハードで、かずさん自身が疲労で体調を崩してしまうこともあったとか。それを、出産後のボロボロの体で、休む間もなく母親が一人でこなすのが普通という雰囲気は「絶対におかしい」と強く思ったそうです。

そんなかずさんの投稿に、「素敵です!」「素晴らしい判断」「大賛成です!」「これが当たり前の世の中になってほしい」と多くの人が共感。特に、「なんで子育ては余裕があってはいけないのでしょうか?」という一文が心に刺さったという人が多く、リプライ欄は、「体力に余裕があれば、心にも余裕が生まれる。その余裕があるからこそ、子どもが可愛く思えるし、優しく接することができる」「余裕のある育児は、夫婦にとっても子どもにとってもいい影響しかない」という意見で溢れていました。事実、かずさんのご家庭では、「お互いにカバーし合うことで夫婦仲もよく、子どもにもそれが伝わるのか、ご機嫌な時間が多い気がする」そうです。

さて、夫婦での育休取得に賛成の声が多数集まっていましたが、一方で、そうしたくても「実際には取得できるような職場ではない」「収入的に難しい」という意見も多く見られました。

これに対しかずさんは、育休中にもらえる給付金のことや、実際に受け取った金額などをツイッターで積極的に発信しています。また、「たとえば最初の一ヶ月は休むけど、二ヶ月目からは、午前はテレワークで働いて午後は育児、なんていう育休の取り方もありかもしれない。家庭や会社の状況は様々だから、育休の取り方も多様性があってもいい」とのこと。

今回の投稿によって、夫婦で育休をとることを好意的に受け止める、希望する声がこれだけあるということを知り、「確実に風向きは変わってきているな」と感じたというかずさん。公務員という立場を活かし、「みんながそれぞれ望む形で子育てをでき、しかもそれがだれかの大きな負担にならない、そんな暮らしや働き方の推進に携わっていきたいです」と話していました。

共働きが当たり前の時代だからこそ、子育ても夫婦でやるのが当然。この価値観が、早く世に広まることを願ってやみません。