「アーロンチェア」をはじめとした高機能オフィスチェアで知られる、デザイン家具ブランド「ハーマンミラー」。12月11日、日本初の体験型ストア「ハーマンミラーストア青山」が東京・青山にオープンする。
人間工学に基づき、一人ひとりに最適な椅子を提案
ハーマンミラージャパン代表取締役社長の松崎勉氏は製品を紹介する際、座った人のパフォーマンスを上げるチェアとして"パフォーマンスチェア"という呼び方をしていた。正しく座ることを通して、健康的で生産性の高い仕事ができるようサポートするのがこの店なのだそう。
「コロナ前後で働き方が変わった。突如コロナで在宅勤務を強いられた方々が大勢いらっしゃる。ダイニングチェアや床に座って仕事をして、肩こりや腰痛、倦怠感など健康に問題が起きている方もいる。大変な思いをされているお客様に、正しい知識を得ていただくとともに、体験しながらチェアを選んでもらえる場所にしたい」(松崎氏)。
店内では、家での仕事環境を模した6つのセットを活用しながら、ハーマンミラーの公式トレーニングを受けた「エルゴノミックアドバイザー」が案内してくれる。利用者の現状の仕事内容や作業環境を聞きつつ、人間工学に基づいて一人ひとりの体型・体格に合った最適な一脚を提案するという。
たとえばアーロンチェアは18万7,000円(税別)〜。高価な買い物だけに、購入前に一度座ってみたいもの。専門家にアドバイスがもらえるのもありがたい。
「シーティングウォール」では、ハーマンミラーの代表的な高機能オフィスチェア7種「アーロン」「エンボディ」「コズム」「ミラ2」「セイル」「セトゥー」「ライノ」に試座できる。アーロンは3サイズ×3カラー全種、コズムは3つの背面オプションも並んでいて、それぞれを比べやすい。
「ゲーミングブース」では、人気のゲーミングチェア全3種「アーロンチェア ゲーミングエディション」「セイルチェア ゲーミングエディション」「エンボディゲーミングチェア」と上下昇降デスクなど、eスポーツに適したゲーム環境が体験できる。
同店限定で、エルゴノミックアドバイザーによるコンサルティングを受けた先着100名にハーマンミラーのトートバッグ、「エンボディゲーミングチェア」購入の先着100名には「ロジクールG502マウス」、その他20万円以上の製品を購入した先着100名にはロジクールの高性能ワイヤレスヘッドセット「ロジクール Zone Wireless」がプレゼントされる。
ニーズ拡大によって体験型ストアが続々オープン
これまでハーマンミラーの実店舗は米国ニューヨーク・パークアベニュー地区と東京・丸の内の2店舗のみだったが、今回のような体験型ストアを今年11月から米国ロサンゼルス、ニューヨーク・ハドソンヤーズ地区、テキサスと立て続けにオープンしている。今後もいくつかのオープンが控える。
ハーマンミラーの2020年6-8月期決算において、北米でリテール部門が前年比40%増、中でもホームオフィスカテゴリーは300%近く増加。インターナショナル部門においても同様の傾向とのこと。