自宅で過ごしていると、突然警察が……。そんなミステリアスな出だしで始まる小説が、Twitterで話題になっています。作者は1ツイート内で完結する小説を執筆・投稿している方丈 海(@HOJO_Kai)さん。短いけれど、先の読めない結末とは……?

  • チャイムに出ると、警察が……

チャイムに出ると、警察が立っていた。
「あなたの旧友である高橋さんが、先日の同窓会の後、殺害されました」
僕は驚愕した。
「そこで、当日の様子をあなたからもお伺いしたく…」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「はい」
「同窓会があったんですか…?」(@HOJO_Kai より引用)

友人の殺害の話を聞いてショックを受ける主人公に、さらに「知らないうちに同窓会が開催されていた」という事実の追い打ちが。悲しくも切ないオチに、「悲しい結末」「つらい」とショックを受ける方、「今週一番笑った」と笑いが止まらない方と様々な反応が集まっています。

なかには「他人事とは思えない」「ぶっちゃけ同窓会の連絡が来なかったことがある……」と自分と重ねる感想も。

このTwitter小説を投稿した方丈海さんに執筆の経緯を聞いたところ、「何か小説のネタになるものはないかと逡巡しながら高校時代の友人とLINEをしていたときに、ふと同窓会を連想したのがきっかけです」とのこと。

『知らないうちに同窓会が開かれていた』という悲劇は昔から耳にするところですが、これをなんとか面白く出来ないかと捻った方丈さん。「どんな流れでそれを知るのが面白いだろう? と考えた結果、出だしで不穏な空気を漂わせ最後の落ちで意表をつくことにしました。そして警察が訪ねてくる冒頭を思いつき、作品の完成に至りました」と執筆の背景を教えてもらいました。

4万回以上リツイートされている今作の反響に対しても聞いてみたところ、「まずは、多大な感謝です。多くの方に読んでもらい楽しんでいただけるのは、物書き冥利に尽きます。寄せられたコメントの数々がとても面白く、人によって様々な解釈を見せたり、身の上話を聞かせてくれたり、続きを書いてみてくれたりと、私の方が皆さまのコメントに大変楽しませてもらいました。反応をしてくださった方はもちろん、反応は無くとも拙作を読んでいただいた方々も含めた全てに感謝が絶えません。」とコメントを寄せてもらいました。

たった140文字の中に、ハラハラする展開や笑えるオチがあるTwitter小説。検索してみれば、お気に入りの名作に出会えるかもしれません。