AMFは11月30日、2020年7月〜11月までのトレンドをまとめた「2020年の流行語大賞」を「ヒト・モノ・アプリ・コトバ」の4部門に分けて発表した。Instagram上の数百万件以上の現役女子中高生の投稿をもとに、全国の女子中高生からなるマーケティング集団「JCJK調査隊」のメンバーが選考を担当したという。

  • JCJK流行語大賞2020

コトバ部門1位は「きゅんです」。TikTokで大ブームとなったひらめさんの曲「ポケットからキュンです」から生まれた言葉。2016年頃に流行した指ハートが「きゅんです」の言葉と共に再ブームを巻き起こした。ドキッとした時にも使用するが、何かしてもらった時などに「きゅんです」というとよりうれしさやありがたみを表現できると女子高生に広く使用されている。

2位は「全集中の呼吸」。『鬼滅の刃』で主人公・竈門炭治郎が身体能力を上げる為に行っていた呼吸法の名前。試験前や試合前などここぞという時に「全集中の呼吸」と自分に言い聞かせるなどアニメの枠を超えて自身を鼓舞する為にも使っているという女子中高生の意見が多く聞かれた。

3位は「ぴえんヶ丘どすこい之助」。「ぴえんこえてぱおん」のさらに進化系である「ぴえんヶ丘どすこい之助」。TikTokerのけんちょすさんが生み出した言葉で"最上級のぴえんの気持ち"を表している。「テストの点数やばすぎてもはやぴえんヶ丘どすこいの助だわ」など"本当にやばい時"に使う女子高生が多いという。

4位は「量産型ヲタク」。地雷メイク×厚底のローファー×ピンクと黒を取り入れたファッションは量産型コーデと呼ばれ、量産型ヲタクを象徴するファッションとして街中で頻繁に見られる。2000年代に大流行した「姫ギャル」の2020代版とされ、量産っぽいメイクやファッションはかわいく見えるとヲタ活をしている女子中高生でスタイルに取り入れる人が続出しているとのこと。量産型ヲタクの幅は広く、ジャニーズやバンギャ・歌い手まで幅広い層に支持されている。

5位は「◯◯しか勝たん」。"推し"の名前を入れるだけではなく、いつめん(いつものメンバー・メンツ)や恋人の名前を入れて自分の愛情を表現するなど使用用途がさらに広がってきているようだ。

ヒト部門は1位NiziU、2位北村匠海、3位LiSA、4位JO1、5位しゅんまや。モノ部門は、1位鬼滅の刃、2位フルーツサンド、3位PITTA MASK、4位ホーム画面アレンジ、5位バケハ(バケットハット)。アプリ部門は、1位Widgetsmith(ホーム画面アレンジ)、2位リール(Instagram)、3位Dazzカメラ、4位Zoom、5位Tokyo Disney Resortアプリ。