終身雇用を維持する企業が少なくなり、転職が珍しくない昨今、社外でも通用するスキルや経験を重視する若手ビジネスパーソンが増えています。では、社員が成長できる会社とは、どのような特徴があるのでしょう。
正解が見つけにくい中、先日ツイッターに投稿された「成長できない会社」の特徴に対して、大きな注目が集まっていました。ツイートしたラスカル|次期社長(@rascompany__)さんが指摘するポイントとは?
こんな会社は人が育ちにくい
(1)挨拶・会話がない
(2)自分の意見が言えない
(3)メンバーがお互いに無関心
(4)情報発信をしても反応がない
(5)組織内で助け合う文化がない
(6)人材は勝手に育つものと思っている
(7)ポジティブフィードバックがない
(8)ノウハウの共有機会がない
こうならないよう注意したい!
(@rascompany__)より引用
IT系企業の次期社長として活躍するラスカルさんが挙げる「人が育ちにくい」ポイント。
これを反面教師とした読者から、(この逆の環境であれば)「人はイキイキしますね。最も致命的なのは個人に過度な分量の仕事を背負わせミスを全員で叩く慣習が根付いている場合です」「こんな職場にはしたくないですね とりあえず全部クリアしてそうです!」「今いるところは黄色信号かも」など共感する声が上がっていました。
また、「(5)なんかは結構顕著に出てる気がしますねー! 僕の前職も部署間でバチバチしてて他の会社なのか? と思うくらい助け合う文化が皆無でした」「(7)が意外と根深いと思います。指摘を批判と捉える人を増やしてしまいますよね」など、どの項目がボトルネックなのかを議論するコメントもありました。
さらには、「ほぼウチの会社ですね この8つ、戒めにします」「忙しすぎてこれに近くなってきてます 自分からできる(1)(2)あたりは意識していきたいですね」など、自身の会社を採点する読者も。
社員が成長する会社とは?
ラスカルさんからもう少しお話を聞きたくて、幾つか質問しました。
――ご自身の仕事内容を教えてください。
ラスカルさん: 入社してマーケティング/経営企画に携わり、Web広告の運用や顧客分析、改善プランの検討、新たな事業領域の創出などのコンサルティング業務を主に行っています。
――自社のHR(人材関連)領域での関わりはいかがですか?
ラスカルさん: 次期社長として今の会社に迎えてもらいましたから、定期的に各部門長と連携し、メンバーのほぼ全員と面談も実施しています。社員数が多過ぎない企業規模なので可能なのでしょうね。
――8つのポイントで、一番問題となるのは何だと思いますか?
ラスカルさん: (5)の「組織内で助け合う文化がない」という点です。「助け合う意識」が組織内に根付いていれば、他の問題も自然とカバーできると思います。組織内での助け合う文化とは、簡単に言うと相手への配慮で、これがすべての根底になると私は理解しています。
――ではどうすれば「助け合う意識」は根付くのでしょう。打ち手は何が良いでしょうか?
ラスカルさん: これは王道の回答になりますが、2つあります。まず上司や社長自らがそれを体現・実践すること。そして、それが自分たちの会社における「評価ポイント」だと社員に浸透させることでしょうね。
働く人間にとって、社内での「自分の評価」は大切なことで優先順位も高いもの。それが「助け合う意識」と紐づくとなれば、社員の意識も自然と変わるので大切です、とラスカルさんはアドバイスをくれました。
皆さんの会社は幾つのポイントをクリアできていますか?
こんな会社は人が育ちにくい
— ラスカル|次期社長 (@rascompany__) November 12, 2020
①挨拶・会話がない
②自分の意見が言えない
③メンバーがお互いに無関心
④情報発信をしても反応がない
⑤組織内で助け合う文化がない
⑥人材は勝手に育つものと思っている
⑦ポジティブフィードバックがない
⑧ノウハウの共有機会がない
こうならないよう注意したい!