日立は11月10日、サテライトオフィスでの勤務や在宅勤務など、テレワーク環境の立ち上げに向け、セキュアなクライアント環境の早期導入や柔軟な運用を可能にする「クライアントサービス(Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop)」の販売を開始すると発表した。

  • クライアントサービス(Citrix Cloud for Windows Virtual Desktop)の概要図

同サービスは、Microsoftのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上で提供する仮想デスクトップサービス「Windows Virtual Desktop」と、シトリックスの仮想デスクトップの管理機能をクラウド環境で提供する「Citrix Cloud」を組み合わせ、日立が導入支援、運用までを担うマネージドサービスとして提供される。

同サービスは、シトリックス独自のICAプロトコルを活用しているため、レスポンスがよいという。さらに、暗号化やワンタイムパスワードを標準で利用できるリモートアクセス機能によって、インターネットからセキュアにクラウドへ接続可能であり、快適かつ安全な仮想デスクトップ環境を実現するとのことだ。

これにより、働く場所の制約を受けることなく、サテライトオフィスや自宅などからPC・タブレット端末などさまざまなデバイスを活用し、通常のオフィスと同じように働ける環境を最短2ヵ月で利用開始することが可能としている。

同サービスは最少200ユーザー、最短利用期間1カ月から利用可能であり、部署単位など小規模で利用を開始し、利用状況を見ながら変更や拡張することもできる。

同サービスの販売価格は、個別見積(参考価格:1,000ユーザーで月額8,700,000円~)とし、2020年12月1日からの提供開始を予定している。