三菱地所株式会社は、東京・丸の内の新たな商業施設「丸の内テラス」を11月5日にオープンする。「丸の内エリアの新しい交流・価値創造の舞台」をコンセプトとした施設で、丸の内初となるルーフトップレストランや大型エンターテインメントプレイスを含む飲食や物販・サービスなど合計11店舗が出店する。開業に先立ち、取材してきた。
丸の内、新しいオフタイムの過ごし方
「丸の内テラス」は、千代田区丸の内一丁目の「みずほ銀行前本店ビル」「銀行会館」「東京銀行協会ビル」の3棟を建て替えた商業施設。これまで丸の内エリアになかったルーフトップレストランや、ダーツ・カラオケなどが楽しめるエンターテインメントプレイスに加え、新業態や東京初出店の店舗などこだわりの店が揃う。
同施設で注目したい店舗のひとつが、「MARUNOUCHI BASE」。第一興商が手掛ける新業態の大型エンターテインメントプレイスで、アメリカンダイナーに最新鋭のカラオケやダーツなどが揃う大人の遊び場だ。
1階はレトロポップなムード、2階はラグジュアリーなモダンアメリカンダイナーをイメージした内装。飲食店では日本初のミラープロジェクションを導入しており、動く絵画を見ながら食事を楽しめる。
丸の内エリア初のカラオケルームは、部屋ごとにそれぞれ異なるテーマが設定されている。また、ダーツや卓球なども備えており、朝まで過ごせる大人のコミュニケーション空間だ。
メニューは話題の調理機器「Dr.Fry」で揚げる「オリジナルBIGフライドチキン」や、ボリューム満点の「US産サーロインステーキ」などを用意。ランチ限定メニューの「だし巻きベーコンバーガー」もオススメとのこと。だし巻き卵とベーコンと聞くと一見意外な組み合わせだが、昆布出汁がきいたジューシーなだし巻き卵とスモーキーなベーコンに、からしマヨネーズが良いアクセントとなっている。味と食感の違いが楽しくクセになる味わいだ。
もうひとつの目玉が、9・10階で展開する丸の内エリア初となるルーフトップレストラン「THE UPPER」。数多くの飲食店プロデュースを手掛けるトランジットジェネラルオフィスによる、新業態のフラッグシップレストランだ。
同レストランは、大阪で二つ星を獲得した「La Cime」の高田裕介シェフをパートナーとして迎えている。"旅"をテーマに世界中の料理のエッセンスを取り入れた、コンテンポラリーな世界観の料理を提供。9階はダークカラーを基調にしたモダンエレガントな空間、10階はライトカラーを基調とした明るい雰囲気で、開放感のあるテラスも備える。
テラス席で乾杯! 東京初出店や新業態の名店が揃い踏み
1階の飲食店は、東京に初めて出店する店舗や新業態などいずれもこだわった店ばかり。また丸の内仲通りに面する店にはテラス席も備わっているので、天気が良い日の仕事終わりにオフィス街を眺めながらゆったりと飲むのも楽しそうだ。
「YOTTERIA GAKU」は、大阪から東京へ本店を移転した人気のイタリアン。豚肉をはじめとした料理と、イタリアワインのペアリングも楽しめる。「東京への移転にあわせ、大阪の頃よりも料理のバリエーションを増やしています。小皿料理もあるので、バルのようにも使ってください」と、小林岳オーナーシェフ。
ほかにも、スペインバル「バル ポルティージョ デ エスパーニャ」、フランス料理「ESPRIT de TAILLEVENT TOKYO」、NEO四川バル「ジャンピングパンダ」と、特色ある店舗が揃う。
飲食店だけでなく、地下1階にはオフィスワーカーをサポートする店舗も。靴磨きの「千葉スペシャル」、理容室の「HIROGINZA BARBERSHOP」など、空いた時間で身だしなみを整える事ができる。「ローソン」、「タリーズコーヒー」、ドラッグストア「コスメティクスアンドメディカル 丸の内テラスドラッグ」など、日常使いにも役立つ。
丸の内はオフィス街としての印象が強いが、今回オープンする「丸の内テラス」は、オフィスワーカーに新しい丸の内の楽しみ方を提供する場所になりそうだ。仕事終わりのオフタイムは、丸の内で遊んでみてはいかがだろうか。