エン・ジャパンは10月19日、「中途入社者の定着施策(オンボーディング)」の調査結果を発表した。調査は4月22~5月26日、『人事のミカタ』を利用している企業415社を対象にインターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず「貴社では中途入社者の『オンボーディング(定着・戦力化のための入社後の取り組み)』に力を入れていますか?」と尋ねると、全体では「力を入れている」(7%)、「どちらかと言えば力を入れている」(34%)、「どちらかと言えば力を入れていない」(30%)、「力を入れていない」(23%)、「直近1年間に中途採用を行っていない」(6%)という結果だった。
そして、「オンボーディングに力を入れている(どちらかと言えば力を入れている)」と回答した企業に、その理由を聞いたところ、「離職率を下げたいから」(82%)、「採用や育成の経費を無駄にしたくないから」(70%)、「採用上のアピール点になるから」「現場の受け入体制が弱いから」(20%)、「企業イメージを良くしたいから」「トップ(経営)の意向だから」(17%)、「他社も取り組んでいるから」「分からない」(2%)、「その他」(8%)となった。
そして、「オンボーディングに力を入れていない(どちらかと言えば力を入れていない)」と回答した企業に、その理由を聞くと、「予算や人員が足りないから」(50%)、「何から取り組めば良いか分からないから」(45%)、「現場の理解や協力が得られないから」「トップ(経営)がその重要性を理解していないから」(25%)、「定着率が良いから」(18%)、「対策しても離職率は下がらないから」(6%)、「上司のマネジメント力が高いから」(5%)、「分からない」(13%)、「その他」(5%)となっている。
さらに、「現在実施している取り組み」について聞いたところ、「入社1ケ月以内の導入研修」(66%)、「ランチや飲み会などの歓迎イベント」(65%)、「ハラスメントなどの相談窓口」(60%)、「上司と中途入社者の定期的な面談」(59%)、「職場内コミュニケーションの活性化の推進」(55%)、「入社2ケ月目以降の継続的な研修」(39%)、「社内の情報ポータルサイト」(38%)、「入社者を社内プロジェクトに参加させる」(36%)、「メンターや相談役などの支援制度」(35%)、「人事と中途入社者の定期的な面談」(30%)、「上司など受け入れ側に対する教育」(29%)、「入社者に会社オリジナルグッズを配布」(8%)、「外部の離職防止サービスの導入」(6%)という結果だった。