リサーチ・アンド・イノベーションはこのほど、酒税法改正が施行された2020年10月1日前後の期間(9月17~23日、24~30日、10月1~7日の1週間ごと計3週間)で買い物データを比較・調査した結果を発表した。同社が運営する家計簿アプリ「CODE」で登録されたレシートと商品バーコード情報を基にまとめた。

ビールの購入本数、元の水準にとどまる

  • 購入本数推移

酒税改正施行日2週間前の9月17日から1週間ごとの購入本数の変化をみると、税金が下がったビールは、改正2週間前2万2,151本、改正前1週間1万6,076本、改正後1週間2万1,398本との結果に。改正前1週間のみ買い控えが起き、改正後は元の水準以上の伸びは発生していないことがわかった。

税金が上がった新ジャンルは、改正2週間前7万297本、改正前1週間11万5,133本、改正後1週間2万826本。直前に駆け込み購入があり、改正後1週間は買い控えが続いていた。

同じく税金が上がったワイン等の果実酒は、改正2週間前3,455本、改正前1週間4,001本、改正後1週間2,858本。新ジャンルほどではないが、若干の駆け込み購入があり、改正後は買い控えが起きていた。

税金が下がった清酒(日本酒)は、改正2週間前2,486本、改正前1週間2,171本、改正後1週間2,150本。メーカーにより減税が価格に反映されないこともあるためか、大きな変化はみられなかった。

今回酒税に変化はなかった発泡酒は、2週間前1万2,774本、改正前1週間1万3,706本、改正後1週間1万823本。新ジャンルと勘違いした人による若干の駆け込み購入と、その後の買い控えと思われる動きがみられた。