社長のきもちは10月1日、「営業電話応対での困りごと」に関する調査結果を発表した。調査は9月14日~15日、従業員100名以下の中小企業の従業員1,073名を対象にインターネットで行われた。

  • 会社に来る営業電話の頻度と内容

    会社に来る営業電話の頻度と内容

はじめに、勤めている会社に来る営業電話の頻度を聞いたところ、「毎日来る」(30.1%)や「週に1度は来る」(29.2%)が多く、「全く来ない」という人は6.1%だった。

営業電話の内容については、「販売」(43.5%)、「広告」(39.0%)、「求人」(33.8%)が多く、そのような営業電話に対し、多くの人が「とりあえず話を聞く」(36.6%)や「すぐに切る」(34.3%)といった対応をとっているとのこと。

また、営業電話にまつわる困ったエピソードを教えてもらったところ、「異動した先輩や上司の名前を出されると、どんなやり取りをしていたのか確認するのに時間がかかるし、適当にあしらえなくて対応に困る」、「断っても毎日のように別の人がかけてきて、迷惑行為で弁護士に相談したことがある」、「断ると態度を豹変させる人には辟易します」といったエピソードが寄せられた。

  • 資金繰りに関する営業電話の頻度と不安度

    資金繰りに関する営業電話の頻度と不安度

次に、資金繰りに関する営業電話の頻度を聞いたところ、「来たことはない」(35.2%)が最多となった一方、3割以上が「頻繁に来る」(7.4%)、「たまに来る」(27.0%)と回答。

そこで、「資金繰りに関する営業電話が来ると不安ですか?」と質問したところ、「特に不安はない」(67.5%)という回答が最も多かったものの、「会社が倒産しないか不安」(14.3%)、「給与がもらえるのか不安」(13.7%)、「リストラなどがないか不安」(11.0%)、「社長が困っていないか不安」(6.9%)と、さまざまな不安を覚える人も少ないことが明らかに。

また、「ご自身の会社は資金繰りに困っていると思いますか?」という質問に対し、3割以上が「困っていると思う(非常に+やや)」(34.2%)と回答。しかしながら、「ご自身の会社はコロナ禍を乗り切ってくれると信じていますか?」と聞くと、実に9割近くが「はい」(85.6%)と回答し、「社員思いの社長だから」、「リーマンショックも乗り切ったので」、「対策は取っていますし、前向きに考えないと!」といった声が寄せられた。

最後に、「お付き合いのあった会社の中にコロナ倒産した会社はありますか?」と質問したところ、2割以上が「はい」(21.1%)と回答した。