YouTube公式チャンネル『仲里依紗です。』では、仲の飾らない自由奔放な素顔と、根っからのエンターテイナーぶりが絶妙なバランスで同居している。TwitterやInstagramなどのSNSで、以前から自分について発信してきた仲だけに、YouTubeを始めたのも自然な流れだった。「強制的にではなく、自分が好きでやってきたことが、気づけばファンの人にも楽しんでもらえるツールになってきたので、SNSを続けてきて良かったなと思っています」
YouTubeのやりがいも実感しているという仲。「役者をやっていると、いつも役に対する意見や感想が多いのですが、YouTubeは仲里依紗として発信しているので、私のチャンネルを見て『元気になれた』と言ってもらえると、また、役者とは違った喜びを感じます。自分もまた頑張ろう! と思えますし、もっとみんなと楽しいことをしたいというアイデアも生まれます。それに、俳優さんだけではない交流関係が広がり、他ジャンルの人たちともコラボレーションができるようになりました」
彼女のセルフプロデュース能力にはただただ感心させられるが、仲自身は「私としては、『みんなで楽しくしゃべろうよ!』みたいな感じのノリだけなんです」と、肩肘張らずにやっている。「ただの自己アピールと言うか、今、自分がどういう気持ちでいるのか、また、自分が楽しいと思っていることを、みんなでシェアしたいという単純な思いだけです」
また、「昔から家に1人でいる時も、独り言が多くて、ふとした瞬間、自分でも怖いなと思うことがありました(笑)」と告白。そんな一面もYouTubeに存分に生かされている。「今も、カメラに向かって1人で話し、自分で自分にツッコミを入れていますが、それを観てくださるみなさんも、私と一緒に楽しんでくれたらいいなという気持ちが強いです。そして、そうやって人とコミュニケーションを取ることで、いろんなことが見えてきました」
仕事においても、いろいろなことを吸収している仲。『トロールズ ミュージック★パワー』で声優を務めたことで、さらに新しい自分を開拓したいという思いが芽生えたそうだ。
「私はこれまで、派手なカラーの服ばかりを選んできたのですが、映画を観て、もっと服のジャンルを広げ、幅広く楽しめたらいいなという気持ちになれました。だから、今後はドラマで着るようなさらっとしたコンサバティブな服や、シンプルできれいな服など、いろんな個性を取り入れていきたいです」
まさにインプットとアウトプットが、心地良いバランスで機能している仲里依紗は最強だ。今後も、女優としてだけではなく、自ら発信する素顔全開のYouTubeも追いかけていきたい。
1989年10月18日生まれ、長崎県出身の女優。2006年に声優を務めたアニメ映画『時をかける少女』で注目を集め、同作の実写版でも主演を務める。近作の映画は、『羊と鋼の森』(18)、『パパはわるものチャンピオン』(18)、『生きてるだけで、愛。』(18)など。ドラマはNHKの連続テレビ小説『エール』、また10月スタートのTBS金曜ドラマ『恋する母たち』に出演。4月1日に、YouTube公式チャンネル『仲里依紗です。』を開設
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