2016年に覚せい剤・大麻取締法違反で逮捕された俳優の高知東生が、テレビ朝日のドキュメンタリー番組『テレメンタリー2020』(毎週日曜4:30~)の密着を受けた。『55歳からの生き直し~高知東生と薬物依存の8ヶ月~』(ABCテレビ制作)と題し、10月18日に放送される。

  • 高知東生(右)=ABCテレビ提供

現在、依存症の回復プログラムに取り組み、薬物依存症から立ち直ろうとしてい高知。薬物依存症は依存症の中でも、違法であるがゆえに、厳しいバッシングを受け、回復が難しいと言われる。

その一方で、薬物依存の実情はあまり伝えられていない。番組スタッフは、画面に顔を出し、薬物依存の当事者として取材を受けてくれる人を探していたところ、高知に出会った。取材を申し込むと、「少しでも自分が役に立てるなら」と、引き受けたという。

高知は、依存症の回復プログラムを通じ、過去の自分の考え方や行動を見つめていくが、それは両親から愛情を受けられず、さらに母親が自殺するという壮絶な生い立ちに向き合うということでもあった。

精神がゆさぶれる場面がありながらも、自分が依存症を経験しているからこそ、依存症で苦しむ人の気持ちを理解し、寄り添うことができるのではないかと気づいていく。

55歳の高知が人生を諦めず、前向きに生き直そうとする姿を追っていく。

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