【第二新卒編】自己PR例文

第二新卒の場合、企業がなぜ第二新卒の枠を設けているのかを考えてみましょう。

わざわざ第二新卒枠を設けている理由は、「新入社員研修などすでにビジネスの基本を学んでいる可能性が高い」「在学時はたまたま縁がなく、ポテンシャルは新卒と変わらない」などが考えられます。

第二新卒者の自己PRは、「在学時になぜ就職しなかったのか」「入社してすぐ転職する理由」について、前向きな理由を添えて作成しましょう。

7.卒業後就職経験がない場合の自己PR

「卒業後に就職経験がない」場合さまざまなケースが考えられますが、自己PRでとくに悩むケースとして「在学中に内定がもらえなかった場合」が挙げられます。その場合、これまでの経験から取り組んできたことの成果を具体的に述べること、また現状に対し謙虚さと前向きさが感じられる自己PRを作成しましょう。

私は物事一つひとつに真摯に取り組み、そのために必要な決断をすることができます。

学生時代は学業のかたわら、就職活動も目標を定めて邁進してきました。自分なりに就職活動をしていましたが、そのうち学業がおろそかになってしまい、学業と就職活動の両立が困難となりました。「学業は今しかできないが就職活動は後でもできる」と考え、両親にも相談し一度就職活動を中断する決意をしました。

結果として、今後の進路が未定のまま卒業をむかえましたが、学業は全うできたので後悔はしていません。

物事の一つひとつに対して誠実に真摯に取り組めること、取り組む過程において決断できる力があることが、私の強みだと思っています。入社後は、周囲の方々に相談しながら必要な判断をし、仕事に真摯に向き合っていきたいと考えています。

8.短期間の正社員期間がある場合の自己PR

短期間での正社員期間がある場合、企業が懸念するのは「入社しても、またすぐ辞めてしまうのでは? 」という点。この場合は「腰を据えて就職をしたい」「企業にとって自分は戦力になる」「短期間の正社員期間に得たスキル」ということが感じられる自己PRを作成しましょう。

私の強みは芯の強さと行動力です。

大学卒業後、正社員として働いた量販店A社で、ポイント制度が店舗によって異なりわかりにくいというクレームを受けました。そのお客様に話をうかがい事実を確認したところ、A社のポイントは各店舗の店長の裁量によって変動することがわかりました。

そのため、店長に「今後はHPや店内POPなどでポイント制度について告知してはどうか」と提案しましたが、「ポイントが多い店舗に顧客が流れる」と反対されました。このやりとりを通して、現状に問題がありながら顧客のために改善を試みない社風に疑問を持ち始め、退社に至りました。

私は接客業である以上、企業利益に理解をしつつも、顧客の立場にたった従業員でいたいと考えています。顧客に寄り添えない場合は、その環境を去ることにためらいはありません。

貴社では顧客第一の経営姿勢を貫かれていらっしゃいます。貴社へ入社した後は、顧客の立場に立って、よりよい店舗にしてけるよう、努力をおしまないつもりです。

9.卒業後アルバイト経験がある場合の自己PR

卒業後アルバイトやフリーターとしての経験がある場合、「アルバイト・フリーターだからこそ、正社員となってしっかり働きたい」という仕事への熱い思いを、自己PRに組み込みましょう。これまでのアルバイト経験で得たスキル・知識・考え方などをしっかり整理して、企業が求める人材にマッチさせて作成します。

大学卒業後、アパレル業でのアルバイト経験を通して「売り上げ管理」「報告書作成」など、バックオフィスとしてのスキルを習得しました。

実際の接客業務をすることでコミュニケーションスキルはもちろん、「顧客のニーズは何か」「ニーズに対する供給のタイミングは量はどうか」など、売り上げを最大化するために必要なことを学び、報告書を作成してきました。また同業務を通して、PowerPoint、Word、Excelなどのソフトウエアスキルを身に付けてており、今後の業務に活かせると考えております。

現職はアルバイトとして業務範囲も限定的ですが、貴社へ正社員として入社した後は、これまでの接客て培ったコミュニケーション能力と書類作成スキルを活かし、現場を支える裏方として力を発揮できればと考えています。

10.新卒で入社した職種と別の職種に応募する場合の自己PR

第二新卒の場合、「経験した職種と別の職種に就きたい」という希望はそれほど珍しいことではありません。キャリアチェンジに十分な時間があるため、企業側も問題視していないことがほとんどです。「なぜその職種につきたいのか」ということをしっかり組み込み、キャリアプランが伝わる自己PRに仕上げましょう。

私はこれまでのキャリアに疑問を持つようになり、システム開発言語を勉強してきました。 これまでは経理として給与計算や生産処理を担当してきましたが、給与計算システムで業務にたずさわっているうちに、高度な処理が一度にできるシステムに興味を持つようになり、昨年からプログラミング教室へ通ってシステム開発言語を勉強しています。

1年という期間ではありますが、経理の仕事を通して社内のあらゆる立場の人と仕事をし、確認・相談・業務の進め方を身に付けました。この経験は貴社でSEとして働く場合にも、交渉や折衝に活かすことができると考えています。

これまでの社会人としての経験や仕事の進め方を活かしながら貴社のSEとして働き、5年後・10年後には基幹システムのプロジェクトマネージャーになれるよう、努力と勉強を惜しまない所存です。

  • 例文からコツをつかんで、担当者に「会いたい」と思わせる自己PRを

    例文からコツをつかんで、担当者に「会いたい」と思わせる自己PRを

【まとめ】担当者に「会いたい」と思わせる自己PRを

自己PRは採用担当者の目線で作成することが大切です。自己PRの基本構成を踏まえ、採用担当者の立場で「こんな人を採用したい」と感じるような自己PRを作成するようにしましょう。また自己PRを「良くみせよう」とするのは禁物です。こちらで紹介した例文を参考に、等身大の自分をしっかりアピールすることを心がけましょう。