女優の有村架純が、10月スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ『姉ちゃんの恋人』(毎週火曜21:00~)に主演することが1日、分かった。『ひよっこ』の岡田惠和氏と再びタッグを組む。

有村架純=カンテレ提供

有村が演じるのは、両親・彼氏ナシで、ホームセンターで働きながら弟3人を養う27歳の“肝っ玉姉ちゃん”桃子。彼女の恋が、家族に、友人に、職場の人々に、そして、意中のワケあり男に、小さな幸せの連鎖を起こしていく。

脚本は、NHKの朝ドラ『ひよっこ』で有村とタッグを組んだ岡田惠和氏で、今回が6度目のタッグ。岡田氏が脚本を手がけた『阪急電車 片道15分の奇跡』の監督・三宅喜重氏がチーフ演出を担当する。

有村は「今回はどんなお話が描かれているのか楽しみでした。そして、何より、見事にテイストもキャラクターも違った脚本で、しかも私自身ずっと家族のお話をやりたいと思っていたので、とてもワクワクしました。家族のカタチや、大切な人がそばにいることを大事にしながら、クスッと笑えるようなドラマにできたらと思います」と作品の印象をコメント。

役柄については「3人の弟を守らなきゃいけないという使命感と責任感から、何事にも一生懸命に向き合う女性なのかなと感じています。“肝っ玉姉ちゃん”というと気が強くて口が悪くてという印象がありますが、それだけではなく、お父さん、お母さん、お姉ちゃんという3役をうまく融合させて、桃子というオリジナルなキャラクターにしたいなと考えています」と意気込む。

そして、「現場で直接みなさんと顔を合わせて会話をしながら撮影することに喜びを感じています。まずは自分たちが楽しんでこの作品を作ることが大切ですし、そういう現場の空気になるよう、「盛り上げ隊長」にならなければと思います。とにかく気持ちだけは上げて撮影に臨んでいきたいと思います」と期待。

その上で、「疲れた気持ちが少しでも和らぐような、見てくださる人たちが安心できる作品にしたいと思います。笑っているところが切なかったり、少し泣けるという場面はありますが、苦しさとか悲しさはないドラマです。みなさんも笑いながら、あまり構えず、感じるままお楽しみいただけたらうれしいです」と呼びかけた。

岡田氏は「信頼する有村架純さんとともに、ちょっぴり疲れて固まってしまった世界をほんの少しだけでも、ほぐせたら。そんな思いで書いています。再び有村架純主演ドラマを書けるのは、脚本家としてとても幸せな時間です。そして今回の有村さんは今まであまり見たことのない、突っ走り姉御キャラ。有村さん演じる桃子は、よく笑い、よく怒り、よく泣いて、よく食べて飲んで。よく働きます。地に足つけてしっかり生きる桃子を見てるだけで何だか心がほぐれること間違いなしです。笑って笑って幸せな涙を流せるようなドラマを目指します。素晴らしい出演者たちにもご期待ください」とコメント。

カンテレの岡光寛子プロデューサーは「今まで当然のようにあったささやかな幸せは、自分1人ではつくれないと気付かされた日々。こんな時だからこそ、人と人が頼って頼られ、励まし励まされ、想いが重なり合いながら、共に強く優しくつながっていく姿を“いま”という時代を映す連続ドラマを通して、視聴者の皆さまにお届けしたいと思っています。心から敬愛する岡田惠和さんのオリジナル脚本。クスッと笑えるところと泣けるところの緩急、そして生きている人たちから伝わるあたたかさに心動かされています。さらに、柔らかさの中にある芯の強さが魅力的な有村架純さんが主演を務めてくださいます。大変な状況ではありますが、見てくださる皆さんにとって希望と再生のドラマとなるよう、キャスト・スタッフ一丸となり、一つ一つ丁寧に作っていけたらと思います」と話している。