日経リサーチと日本経済社はこのほど、「新型コロナウイルスの感染リスクに関する共同意識調査」の結果を発表した。同調査8月11日〜12日、16歳〜89歳の1,022人を対象に、インターネットで実施した。

  • ウイルスの付着に気を配る場所(上位5位)

現在、職場に安心して出かけているか尋ねたところ、46.6%が「職場に安心して出かけられない」、38.5%が「安心して出かけている」と回答した。「職場に出かけていない」(14.9%)を含めると、出勤に対して不安を持っている人が約6割にのぼることがわかった。

「安心して出かけられない」という回答は従業員千人以上の規模の企業などに勤務する人では55.5%となり、大規模な職場ほど不安感が大きいことが明らかとなった。

「安心して出かけられない」と回答した人にその理由について聞くと、最も多い回答は「職場で感染する心配がある」(68.6%)で、「通勤の電車やバスで感染する心配がある」(60.1%)、「街中の人込みで感染する心配がある」(49.5%)と続いた。

職場が積極的な感染予防対策に取り組んでいるか尋ねると、79.8%が「積極的に取り組んでいる」「まあ取り組んでいる」と答えた。20.2%は「あまり取り組んでいない」「まったく取り組んでいない」と答えている。

職場内や通勤途上で感染に気をつけている場所(複数回答)について聞くと、「ドアノブ」(61.5%)が最も多く、「トイレ」(52.0%)が続いた。「車両の吊り革や握り棒」「電灯のオン・オフボタン」「デスクの上」「コピー機の操作画面」といった回答も多くなっている。

男女別で見ると、女性の方が気をつけている比率が全般に高い。年齢別では年代が上がるごとに比率も高くなっているが、特に40代はドアノブに気を付けている人が68.6%と全世代のうち最多となった。子育て時期にあたる世代が感染リスクに敏感になっていることもわかった。