阪急電鉄は8月31日、平井車庫にて装飾列車「すみっコぐらし号」の報道内覧会を実施した。この装飾列車は、サンエックスが展開する人気キャラクター「すみっコぐらし」と阪急電鉄のコラボレーション企画の一環で、9月1日から運行開始する。

  • 阪急電鉄が装飾列車「すみっコぐらし号」を公開。報道内覧会では「しろくま駅長」も登場(写真:マイナビニュース)

    阪急電鉄が装飾列車「すみっコぐらし号」を公開。報道内覧会では「しろくま駅長」も登場した

阪急電鉄では2015年から毎年、形を変えてキャラクターとのコラボレーション企画を実施している。2020年度はサンエックスの人気キャラクター「すみっコぐらし」とのコラボレーション企画が行われることになり、神戸本線、宝塚本線、京都本線に所属する計3編成が装飾列車「すみっこぐらし号」として運行される。

この日の報道内覧会では、宝塚本線・箕面線などで「すみっこぐらし号」として運行される1000系1編成(1003F)が報道関係者らに公開された。1両目と8両目の側面のデザインは各線で異なり、公開された編成では宝塚本線・箕面線沿線にある宝塚大劇場や箕面の紅葉といった観光名所と「すみっコぐらし」のコラボが見られる。一方、2~7両目は各線共通のデザインとなっている。

  • 「すみっコぐらし号」となった1000系(1003F)。大阪梅田方の1003号にくり形のヘッドマークが掲出された

  • 両先頭車の側面の装飾は線区によって異なる。宝塚本線に所属する車両(1003F)では、宝塚大劇場や箕面の紅葉が描かれた

  • 2~7両目は各線共通のデザイン。車内の中吊りポスターでオリジナルストーリーが展開される

大阪梅田方の1003号には、今回のコラボレーションで登場したオリジナル新キャラクター「くり駅長」のヘッドマークが掲出された。「くり駅長」は、「阪急ファンをきわめて駅長になった」「いつもニコニコ」のキャラクター。阪急電鉄の車体色でもある「マルーンカラー」の語源が「マロン」のため、「くり駅長」はくりであることを誇りに思っているという。阪急電鉄では珍しく、丸形のヘッドマークではなく、くり形のヘッドマークである点も注目したい。

車内においては、中吊りポスターでオリジナルストーリーを展開。ドアステッカーやドア横ポスターにも「すみっコぐらし」のキャラクターたちが登場し、車内をほのぼのとした雰囲気に変えている。オリジナルステッカーが貼られた吊り革もあり、各1車両に1個しかないとのことで、見つけたらいい1日になるかもしれない。

  • 「くり駅長」が宝塚大劇場を紹介

  • 大型ディスプレイにも「すみっこぐらし」のキャラクターが登場

  • 各1車両の中に1個だけ「オリジナルステッカー」付きの吊り革がある

「すみっコぐらし」とのコラボレーション企画の担当者、阪急電鉄の都市交通事業本部えきまち事業部の田原理衣氏は、コロナ禍が続く中での実施に関して、「(すみっコぐらし号の)実施期間は3月末までと長くなっているので、乗れるタイミングで企画に参加していただき、癒されたと思っていただければ」とコメントしている。

装飾列車「すみっコぐらし号」の運行期間は2020年9月1日から2021年3月31日までの予定。なお、甲陽線や嵐山線などの支線においても特製ヘッドマークが掲出される。

  • コラボレーショングッズも販売される

「すみっコぐらし」とのコラボレーション企画では、他にもスタンプラリーやコラボレーショングッズの販売も行われる。コラボレーショングッズは阪急電車グッズ公式オンラインショップ「HANKYU DENSHA SHOP」やアズナスなどの店舗でも販売されるとのことだ。