小さいころから慣れ親しんだ家庭の味というのは、いつまでも大切にしたいもの。しかし、大人になって思わぬ現実を知ってしまうこともあるようです。今回は、そんなエピソードが話題になっている葉月さん(@aliashazuki)のツイートをご紹介しましょう。

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夫と結婚した頃「俺の実家は味噌汁の出汁は一からちゃんと取る」って言うから頑張ってたんだけど、結婚後はじめて義実家に帰省したとき「お義母さんのお出汁の取り方教えてください」ってお願いしたら「そう言われてもうちはずっとだしの素だよ」って言われたのは何度思い出しても草(@aliashazukiより引用)

和食の基本、出汁。でもきちんと素材からとる出汁は、手間も時間もかかるものです。それを自分の母は一からやっていたということが誇りだった旦那さん。しかし実際にお母さんが使っていたのは市販の顆粒だしだったのだそう……。

この投稿に対しては、

「私の友人で、友人が作った味噌汁が義母と同じ味だったらしく、旦那さんがすごく喜んだのですがインスタントのあさげだったんですよね~」

「新婚当時煮干しがどうの化学調味料はどうのという夫のために料理本を参考に煮干しで出汁を取ってましたが微妙な顔をされました。寝坊して時間がないときにだしの素を使ったら『これだよ、これ。腕を上げたね』と絶賛されたのでそれ以来夫の舌は信用してません」

「結婚した初めてのお正月の前に、雑煮の作り方習っておいてと言われたので、お義母さんに聞いたら『ヒガシマルのうどんスープよ』って言われて作ったら美味しかった」

など、同じようなエピソードが続々と寄せられていました。

では、なぜ葉月さんの旦那さんはこんな勘違いをしていたのでしょうか? 葉月さんにお話を伺うと、「夫が小さい頃は共働きの両親にかわって、同居していたおばあちゃんが料理を作ってくれることが多くあったそうです。おばあちゃんが鰹節を削るところからお出汁を取っている姿が強く記憶に残っているようで、そこから勘違いが始まったようです」とのこと。

母の出汁が市販品だったと聞き、一瞬ポカンとしたあと「えっ? えっ? ……いやいやいや。でも! ……あれ? 」と混乱していたという旦那さん。おばあちゃんが鰹節から出汁をとっていた話は今でもされるそうですが、それは旦那さんにとって大切な思い出だからだと葉月さんは話してくれました。

葉月さんも、この後しばらくは市販の出汁パックで出汁をとっていたそうですが、おこさんが生まれた後は楽で美味しい顆粒だしを使っているそうです。

今回、ツイートが大きな話題となったことについては、「数字が苦手なのでこのRT数やいいね数がどれくらいすごいのかよくわかっていないのですが、いつも一人で思い出し笑いするだけだった思い出を、たくさんの人と一緒に笑うという体験が嬉しいような、変なような、不思議な気持ちです。夫からしたら自分の知らないところで勝手に恥ずかしいところを拡散されてしまっていて、それは申し訳ないことしたなと思っているので、いつもは買えないちょっとお高めの晩酌セットとアイスクリームを買ってきて冷蔵庫に入れておきました」と葉月さん。

ちなみに、2人のお子さんが生まれ共働き夫婦になった今では、「毎日の食事作りの大変さが身に染みたのか、とうとう夫が顆粒だしを買ってきました(笑)」ということです。