ビズヒッツは7月8日、「リモートワークの悩みに関する意識調査」の結果をランキング形式で発表した。調査は6月10日~30日、リモートワークをしている男女961名(男性455名、女性500名、未回答6名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、リモートワークをするうえで「悩みがある」という人は、実に84.3%。そこで、どのような悩みがあるのかを教えてもらい、結果をランキング化した。
その結果、「家族がいて集中できない」(163名)が1位に。具体的には、「子どもがいるため、度々仕事を中断させられ効率的に仕事ができない」「家族が見ているテレビの音などが気になる」「子どもが遊んでと言ってきたり、妻が買い物や掃除を手伝ってくれと言ってきたりで全く仕事に集中できない」といった声が寄せられた。
続く2位は、「コミュニケーションが取りにくい」(139名)こと。「同僚と連絡はできるが、ほんのちょっとしたことが話しづらい、聞きにくい」「上司への軽い相談のハードルが高くなった」など、ちょっとした質問や問題も、メールやチャット、WEBミーティングのような形で行わなければならなくなったことに、「面倒」「文章にする時間が非効率」「細かなニュアンスが文章では伝わらない」「返事をもらうまで仕事が止まってしまう」といった声が多くあがった。
3位は「集中力が続かない/やる気が出ない」(134名)。「家にいると他のことに頭がいってしまう」「テレビや本などの集中を妨害するものが手の届くところにある」など、自宅には誘惑が多く、オフィスに比べて集中できないという声が。また、洗濯や掃除などの家事が気になってしまうとの声も見受けられた。
4位は「自宅ではできない仕事がある」(91名)で、セキュリティや個人情報問題に悩む声や、リモートでの営業に限界を感じる人、印鑑をもらうために出社するという人も。
5位には、「仕事環境が整っていない」と「ネット環境が悪い」(いずれも84名)が同数でランクイン。「家のテーブルとイスは、パソコン作業をするのに適した高さではない」「デスクがなく、一日地べたに座りきり」という人も多く、それが原因で体の不調を訴える声も。また、WEB会議中に回線が途切れてしまったり、データの転送に時間がかかったりするなど、ネット環境の悪さから仕事に支障が出ている人も少なくなかった。
以下、6位「オンオフの切り替えが難しい」(72名)、7位「運動不足/間食が増えた」(67名)、8位「水道光熱費・通信費がかさむ」(30名)、9位「近隣の音が気になる」(14名)、10位「WEB会議で映る部屋」(13名)となった。
次に、快適にリモートワークをするためにどんな工夫をしているかを教えてもらったところ、「仕事時間と休憩時間のメリハリ」(268名)が断トツの1位に。具体的には、「通勤しているときと同じ時間に起きて仕事をする」「タイマーを使って仕事時間と休憩時間を管理する」「タスク管理をして仕事の完了が目に見えるようにする」という人が多かったほか、仕事のスイッチが入るよう「仕事前にコーヒーを淹れる」などのルーティンを作っている人も見受けられた。
以下、2位「デスクや椅子の購入」(132名)、3位「BGMをかける」(124名)、4位「一人になれる空間をつくる」(103名)、5位「運動・ストレッチ」(83名)、6位「部屋やデスクまわりの整理」(78名)、7位「好きな飲み物を用意する」(64名)、8位「パソコン・ネット環境の整備」(62名)、9位「気が散るものの排除」(48名)、10位「身なりを整える」(45名)となった。