JR東日本の横須賀線・総武快速線用車両E235系が8日、電気機関車EF64形に牽引され、高崎線を大宮方面へ走行した。同車両は2020年度から順次落成予定とされ、11両編成を51編成、4両編成を46編成、合計745両を新造すると発表されていた。
E235系は次期通勤型車両のスタンダードとなるべく、列車情報管理装置「INTEROS」などの新規技術を導入し、エネルギーコスト低減・メンテナンス低減を実現するとともに、首都圏の通勤・通学輸送におけるサービス向上と安全性向上を図る。すでに導入が完了した山手線に続き、今後は横須賀線・総武快速線用の車両が新造・投入される予定となっており、この日はグリーン車を2両連結した11両編成のE235系がEF64形1030号機に牽引され、大宮方面へ向かった。
横須賀線・総武快速線用のE235系は、既存のE217系でも使用される「横須賀色」(青色・クリーム色)を継承しつつ、車体前面は山手線のE235系にも共通するグラデーションを用いたカラーリングに。普通車の車内はロングシートとし、E217系と比べて座席幅を拡大するほか、ドア上部・荷棚上部・妻部にデジタルサイネージも設置する。グリーン車は各座席にコンセントを設け、無料Wi-Fiサービスも提供するという。
この車両は横須賀線(東京~久里浜間)・総武快速線(東京~千葉間)をはじめ、外房線(千葉~上総一ノ宮間)・内房線(蘇我~君津間)・総武本線(千葉~成東間)・成田線(佐倉~香取間・成田~成田空港間)・鹿島線(香取~鹿島神宮間)での運用も予定されている。