榎木田朱美アナウンサー

テレビ宮崎にとって、ドラマ制作初挑戦で“宮崎スタンダード”が詰まった東村アキコ氏の原作を今回、ドラマ化できたそのものがラッキーなのかもしれない。だが、それは単なる偶然ではなかった。

実は、東村氏との直接の縁は6年前から作られていた。きっかけを作ったのは、毎週土曜夕方に放送されている自社制作の情報生番組『U-doki』のコーナー「ヒューマン」だった。その『U-doki』のキャスターであり、“宮崎のアイドル”として親しまれている榎木田朱美アナウンサーが、今回のキーマンのひとりである。

現在、テレビ宮崎開局50周年プロジェクト総合プロデューサーとしても活躍し、今回のドラマを周年プロジェクトのひとつとして実現させた立役者。ドラマ化するにあたって、東京に向かい、東村氏に快諾してもらった現場にもいた。

榎木田アナはその時の想いをこう語る。「東村アキコ先生とは番組取材がきっかけ。宮崎出身で、国内外で活躍している人物のおひとりとして紹介させてもらいました。そして番組だけでなく、フォーラムも企画させてもらっています。フォーラムは講演会などに参加する機会の少ない宮崎の高校生を対象に、視野を広げてもらうのが狙いです。その際も東村アキコ先生に登壇してもらいました。自分にとってライフワークとして取り組んでいるこの企画から、ドラマの実現につながっていったことはとても感慨深いです」

■手持ちの私服でドラマにも登場

映像化にあたっては、「てげてげでよか」ではなかった。「テレビ宮崎ならではのオリジナリティあるドラマを作らなければ、地元の宮崎の方々をはじめ、視聴してくださる全ての方に伝わらない。そんなことも思って動き出し、作られたドラマです」と、気合十分の榎木田アナ。

彼女はドラマ本編にも登場しており、自ら手持ちの私服を見立てて臨んだそのシーンも見逃せない。

  • 榎木田アナ(右)の出演シーン

今作は6月1日からテレビ宮崎で放送開始後、TVerとFODで6月8日から配信も予定されている。連続ドラマ『ひまわりっ』の画面からいっぱいに伝わる宮崎ローカル色を、ぜひ全国で味わってもらいたい。