レクサス「LC」と日産「GT-R」。ともに日本を代表する高性能スポーツカーであり、その実力は海外でも高く評価されている。日本車らしい品質の良さと、海外のスーパーカー勢と比べても引けを取らないパフォーマンス、それに比してリーズナブルな価格設定は、スポーティな車を愛する人たちが一度は購入の候補に挙げたいモデルなのではないだろうか。

それではこの両モデル、実際に求める人が多いのはいったいどちらだろうか。今回は、マイナビニュース会員404人にアンケートを実施し、「レクサス『LC』と日産『GT-R』では、どちらは欲しいか」を聞いてみた。

  • 日本を代表する高性能スポーツカーのレクサス『LC』と日産『GT-R』、今回のアンケートでより多くの票を集めたのは……

Q.あなたは車のメーカーやブランドに強いこだわりを持っていますか?

「はい」(66.1%)
「いいえ」(33.9%)

Q.「はい」と答えた人にお聞きします。以下の2つの車を購入できるとなったら、どちらが欲しいですか?

レクサス「LC」(59.9%)
日産「GT-R」(40.1%)

■レクサス「LC」派の意見

・「高級感。スピードや走行性は気にしない」(47歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門職関連)
・「GT-Rは『走り屋』が愛用しているイメージがします。LEXUSは素晴らしいです」(51歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「レクサスは国産車の頂点のイメージ」(46歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「デザインが美しいし、街中であまり見ない」(57歳男性/不動産/営業関連)
・「GT-Rの高性能も魅力的だが、レクサスLCの美しいデザインは本当にすごい」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「レクサスは日本の最高級ブランドだから。GTRも乗りたいが燃費が……」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「GT-Rは、車好きの走り屋のイメージが強い。レクサスは成功者のイメージが強いので」(39歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「最高級車は絶対これだ。自分は一生乗れることができない、夢の車」(63歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「自分が働いている会社の幹部の社用車で、その感度からステータス観はある」(40歳男性/通信関連/営業関連)
・「GT-Rを乗りこなす腕がないから」(51歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)

■日産「GT-R」派の意見

・「スポーティ!! 当世代の憧れの車です!」(49歳女性/設計/建築・土木関連技術職)
・「日本で数少ない、世界と競走できる車」(59歳男性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
・「免許を取って以来の日産贔屓。GTRは憧れ」(58歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「日産『GT-R』は歴史あるスポーツカーで、信頼性が高い。レクサス『LC』は正直なところ、詳しいスペックを知らないので」(46歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「GT-Rは、子どものころからの憧れていた車なんで」(48歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)
・「いつまでも若く、嫌味なしにスポーティに乗りこなせる数少ない車の一つと思います」(47歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「スポーツカーで高性能なので、サーキットで思いきり飛ばしてみたい」(56歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
・「やはり日産のスカイラインといえば、GT-Rですね。『速い』『安定した走り』、でも『ちゃんと止まる』。コンピュータをセミチューンして乗りたい車の一つですね」(47歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「乗ったことはないが、『相棒』で使用されていたり、『頭文字D』でも出てきたりしていて、カッコいいと思う」(52歳男性/その他電気・電子関連/営業関連)
・「ハコスカが好きなので」(51歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■総評

調査の結果、レクサス「LC」を支持する人は59.9%、日産「GT-R」は40.1%で、およそ6対4の比率でレクサスに軍配が上がった。これを男女別に見ると、男性ではレクサス「LC」57.3%/日産「GT-R」42.7%、女性ではレクサス「LC」70.4%/日産「GT-R」29.6%となり、女性のレクサス「LC」選好度がより強い傾向が見える。

次にそれぞれを選んだ理由を聞いた。レクサス「LC」では「最高級ブランド」「国産車の頂点」「美しいデザイン」「ステータス」「高性能」、日産「GT-R」は「憧れ」「スポーティ」「カッコいい」「スポーツカー」「高性能」などのワードが目立つ。

トヨタと日産という、日本の自動車産業を牽引してきた2大メーカー。両社を代表するスポーツモデルといえる「LC」と「GT-R」だが、その成り立ちは大きく異なる。

「LC」は、トヨタの高級車ブランド・レクサスのラグジュアリー2ドアクーペで、市販車の登場は2017年とまだまだ若いモデルだ。もともとレクサスは、それまで大衆車メーカーと見られていたトヨタが、メルセデス・ベンツやBMWなど世界でステータスを獲得している高級車に対抗すべく立ち上げた戦略的な位置づけのブランド。そのレクサスにあって「LC」はスポーティなテイストながらも、レクサスの名に恥じない高品質で革新的な仕上がりとなっている。

一方、比較的新しいブランドであるレクサスとは異なり、「GT-R」はもはや「レジェンド」だ。その歴史は、のちに日産が合弁することになるプリンス自動車工業が開発したスカイラインGT-Rを原型・出発点としており、発売は1969年に遡る。現在の「GT-R」からは"スカイライン"の名称は取れているが、初期の「スカG」「ハコスカ」時代からの数々のレースでの活躍ぶりや走り屋のイメージは、今も車好きの間では強烈な印象を残している。

今回は、そんな「プレミアム+ラグジュアリー」と「スポーティ+スピーディ」の対決となった。アンケートでは、女性からの支持の強さもあってレクサス「LC」が勝利を収めたが、それぞれの強烈な個性を確認できる結果となっている。

調査時期: 2020年4月16日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 404人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません