久光製薬はこのほど、「2020年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表した。
2020年2月期第4四半期(2019年3月1日~2020年2月29日)の連結業績は、売上高1,409億9,200万円(前年同期比1.7%減)、営業利益227億2,700万円(前年同期比2.0%増)、経常利益256億2,800円(前年同期比4.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益186億9,400万円(前年同期比2.7%減)だった。
同社は、「国内の医療用医薬品事業については、医療費抑制策が打ち出される中、先行きが不透明な環境下で推移した」と説明している。
そのような中、経皮吸収型貼付剤を中心として、医療関係者への学術情報活動、有効性・安全性に関する情報の提供・収集活動を展開するとともに、経皮鎮痛消炎剤、経皮吸収型エストラジオール製剤、鎮痛効果の高いフェンタニルクエン酸塩含有の経皮吸収型持続性疼痛治療などの適正使用促進活動に努めてきたという。
2019年9月には、経皮吸収型卵胞・黄体ホルモン製剤「メノエイド コンビパッチ」の販売製造承認を承継し、12月には、ロピニロール塩酸塩含有の経皮吸収型ドパミン作動性パーキンソン病治療剤「ハルロピ テープ」の販売を開始。国内の一般用医薬品事業は、経皮鎮痛消炎剤などの販売に加えて新商品を投入し、新規顧客創造活動を実施してきた。
海外の一般用医薬品事業では、積極的な販売促進活動を展開。米国のOTC医薬品(一般用医薬品)市場の鎮痛消炎貼付剤市場では、サロンパス ブランドが販売額シェア1位を獲得した。
さらにユーロモニター社より、「Salonpas」がOTC医薬品(一般用医薬品)市場の鎮痛消炎貼付剤カテゴリーにおいて、3年連続で販売シェア世界No1ブランドの認定を受けた。また、同カテゴリーにおいては「久光製薬」が2年連続で販売シェア世界No.1企業の認定を受け、2019年5月17日に認定証が授与されている。
海外の医療用医薬品では、台湾にて2019年12月に経皮吸収型過活動膀胱治療剤「OABLOK PATCH」の販売を開始している。