小田急電鉄とセコムはこのほど、両社の商品・サービスや顧客ネットワーク、知見などを生かし、小田急沿線での生活を豊かにする新たなしくみを実現するために業務提携を結んだと発表した。

  • コミュニケーションロボット「BOCCO」

両社は共働き世帯や高齢者の世帯で生活支援の需要が高まっているとの認識を共有しており、小田急電鉄は食品宅配サービスや家事代行、住まいのメンテナンスなど日々の暮らしの困りごとを解決提案するサービス「小田急くらしサポート」を展開している。セコムも2015年、東京都杉並区に「セコム暮らしのパートナー久我山」を開設。高齢者やその家族、地域住民が抱える暮らしの困りごとにワンストップで対応する生活サポートサービスを提供している。

今回、これら2つのサービスに加え、両社が培ってきた知見と顧客ネットワークを生かし、「小田急沿線での生活を豊かにするための新たな仕組みの実現や、地域の暮らしをサポートし、安心して快適に過ごせる地域づくり」で協働するという。

第1弾として、「セコム暮らしのパートナー久我山」が実証実験を進めるコミュニケーションロボット「BOCCO」を利用したコミュニケーションサービスに、小田急グループの生活支援サービスや小田急沿線情報の提供を付加する新サービスを実施する。

  • 「BOCCO」を用いた新サービスのイメージ

コミュニケーションロボット「BOCCO」は、スマートフォンのアプリを使ってメッセージをやり取りできる点が特徴。スマートフォンからテキストまたは音声で入力したメッセージが各家庭にあるロボットから再生され、ロボット側から録音した音声はスマートフォンで確認できる。新サービスではこのしくみを活用し、セコムがロボットを通じて1日複数回、遠隔地から独居や老老世帯の高齢者に対して声かけを行う。