火照った体をおいしくクールダウン ロッテ「クーリッシュ つぶつぶみかん」
「飲むアイス」というキャッチコピーを掲げ、アイスを吸い上げて味わうロッテの「クーリッシュ」。氷菓に分類され、夏こそ人気が高い同ブランドだが、2020年1月13日発売の「クーリッシュ つぶつぶみかん」は、風呂上がりや暖房がきいた部屋で食べることをおすすめしている冬アイスだ。みかん果汁入りのアイスをベースに、みかんのつぶつぶ果肉を入れて食感にアクセントを加え、さらに果実感をアップさせた。
容器全体を軽くもみ、適度に柔らかくなったところでチューッと吸い込むと、なめらかなアイスが口の中にスルスルと入ってきた。みかんの酸味とともにしっかり甘みも感じられる味だが、微細氷が入っているためテクスチャーがシャーベットのようにさっぱりとしているので、重さやしつこさはまったく感じない。時折つぶつぶの果肉がプチっと弾ける感触があるのも楽しい。驚いたのが、メーカーおすすめの食べ方通り暖房で温まった部屋で味わうと、幼少期にコタツに入ってみかんを食べていたときの記憶がふと思い起こされたこと。大人にも子どもにもなじみのあるみかんの味を、さっぱりとしたアイスで楽しむことができた。
発売日から約2週間、都内の銭湯でサンプリングを実施していた同商品。銭湯の利用客を対象に、風呂上がりに食べるおいしさを体験してもらうために行われたが、「毎日用意していた数量がなくなるぐらい好評でした」(ロッテ マーケティング部 クーリッシュブランド課 課長 北村考志さん)と、手ごたえは十分だったそう。「おいしい」「お風呂上がりにもちょうどいい」といった感想が届いており、火照った体をクールダウンしてほしいという同社のねらいがピタリとはまった、新しいシーンを開拓する冬アイスだ。
●ロッテ「クーリッシュ つぶつぶみかん」のポイント
・夏に人気の“飲むアイス”が、冬に合うみかんフレーバーで登場
・なめらかな食感に、みかんの果肉のつぶつぶ感がプラス
・風呂上がりや暖かい部屋で食べるのにぴったり!
2つの味が一本に! 赤城乳業「不二家ルックアイスバー バナナ&ストロベリー」
「ガリガリ君」「ガツン、とみかん」などで知られるアイスクリームメーカーの赤城乳業。同社が不二家のロングセラーチョコレートブランド「ルック」とコラボし、2019年12月16日に発売した冬アイスが「不二家ルックアイスバー バナナ&ストロベリー」だ。見た目はチョコレートコーティングされた普通のアイスバーだが、アイスの上部分がバナナアイス&ソース、下部分がストロベリーアイス&ソースと、2つの味が一本で楽しめるユニークな商品になっている。アイス部分には「ルック」のチョコレート原料を配合し、より味わいを近づけた。
まずはバナナ部分の上からかじってみる。チョココーティングがパキッと割れ、アイスとソースのダブルで味わえるバナナの甘みが口の中いっぱいに広がった。全体的にやさしい甘みだが、濃厚なソースのおかげで味がぼやけることがないのも特徴的だ。そのまま食べ進めていくと、ストロベリー部分に到達。ストロベリー部分のアイスは甘みが強いが、特にソースが甘酸っぱくてアクセントになっており、バナナ部分との味の違いが想像以上にはっきりと感じられた。2つの味の変化が楽しくお得感もあり、思わず笑みがこぼれてしまう。
「甘くて濃厚なものが美味しくなる時期に合わせ、ルックのチョコレート感を前面に感じられる品質に仕上げて発売しました」(赤城乳業 マーケティング部 係長 中村真理子さん)と商品の発売に至った背景を教えてくれたが、そこで2種類の味を一本に詰め込もうという発想が生まれることに、同社の遊び心を感じられる。購入者からは「どこを食べてもおいしい」という声が届いているとのこと。上から食べる、下から食べる、バナナとイチゴの境目から食べる……など、童心に返って食べ方をあれこれ試したくなるアイスだ。
●赤城乳業「不二家ルックアイスバー バナナ&ストロベリー」のポイント
・不二家の人気チョコレートブランド「ルック」とコラボ
・バナナとストロベリー、2つの味を一本で楽しめる!
・やさしい甘みのアイスに、濃厚ソースがアクセント
暑い時期は毎日のように食べていたアイス。いくら暖冬とはいえ、さすがに今の季節は食べる機会が減ってしまうもの。しかし、「冬こそ食べたい!」と思わせるような魅力的な商品もたくさん発売されている。気になる冬アイスがあったら、ぜひ暖かい部屋で味わってみては。
※価格はすべて税抜き