ジャーナリストの池上彰氏が、きょう2日に放送されるフジテレビ系特番『池上彰スペシャル!』(20:00~21:54)で、韓国を現地取材した。

  • 池上彰氏(左)と高島彩=フジテレビ提供

今回は池上氏が、戦後最悪とも言われるほど関係が悪化した「日韓関係」について徹底解説。対立の根底にあるものや、いま韓国で見られる新たな動きについて、池上が韓国を緊急取材し、渦中の人物に話を聞いた。

池上氏が韓国へ向かった目的は、昨年7月に韓国で出版された『反日種族主義』。竹島や慰安婦問題などを検証し、これまでの韓国の歴史認識の“ウソ”を指摘した内容にもかかわらず、韓国国内で11万部の異例のベストセラーになっている。自国の歴史観を否定する本をなぜ多くの韓国人が受け入れているのか。反日の嵐が吹き荒れる韓国で、今何が起きているのか。池上氏は、編著者の元ソウル大学教授で、李承晩(イ・スンマン)学堂校長の李栄薫(イ・ヨンフン)氏を訪ね、話を聞いた。

李氏は韓国の反日感情の原点、そして問題点を池上に語る。さらに李氏は、間違った歴史認識を伝える場所があると、龍山(ヨンサン)駅前に設置された徴用工像へ池上を案内した。この像にもある大きな“歴史のウソ”があるという。

池上氏は、今回の取材について「『反日種族主義』という本が出版されたことにびっくりしていたんです。そして日本語版も出るのかなと思っていたら出版されて、これはすごいなと思いました。一体どういうことなんだろうか、知りたいなと思っていたんです。ちょうどその時にこの取材の話があり、ぜひ取材をしたいと。日程もちょうどぴったり合ったので、1泊2日で行ってきました」と経緯を説明。

今、このテーマを取り上げる意義について、「やはり日韓関係がこのような状況になっているときに、“なんとなく韓国ってヘンだよね”と、それだけで終わらせてはいけないと思うんです。そこに何があるのか、一方で韓国の中にも今新しい動きがあるということを私たちも知る必要がある。ひいては日本はこの問題をどう考えるのか、そのような問題提起をしたいと思いました」と語る。

李氏とは初対面だというが、「実は同世代なんです。私は彼より1つ上です。ですからもちろん日本と韓国で全く違うんですけど、話をしているとどこかで共通の時代の空気を吸ってきたというようなところはありますね。そして今の韓国の中で韓国の歴史認識がおかしいと言えるということは大変勇気がいることですよね」とのこと。

この新たな動きについて、「以前は一方的に韓国の中で反日教育を受けてきて、そういうものだと思っていたけれど、今の若い人たちがネットでいろいろな情報を知って、“あれ違うんじゃないの?”という疑問を持つんだと思います」と分析しながら、「しかし、いたずらに対立をあおっても決して良いことはない。日本はあくまで冷静に、カッとならずに言うべきことはちゃんと言っていく、ということが重要だと思います」と提言している。

  • (前列左から)吉川美代子、池上彰、高島彩、須田亜香里 後列左から)阿部亮平、カズレーザー、大友康平=同

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