首都圏新都市鉄道は30日、つくばエクスプレス(TX)のダイヤ改正を2020年3月14日に実施すると発表した。新型車両TX-3000系を導入し、平日朝ラッシュ時間帯の運転本数を1時間あたり25本に増やすとともに、平日夕夜間の輸送改善も行う。
新型車両TX-3000系は6両編成の交直流車で5編成を導入。既存のTX-1000系・TX-2000系のイメージを継承しつつ、車体前面の傾斜を強くし、細長のヘッドライトで先鋭感を強調したほか、ブルー / レッドのラインを斜めに入れ、スピード感を表現した外観デザインとなっている。車内は清潔感・解放感のある内装デザインとし、全車両にUD(ユニバーサルデザイン)シートと優先席、フリースペースを設置。吊り手の数を増やすとともに、防犯カメラも設置するなど、車内の安全性向上を図った。
3月14日に行われるダイヤ改正では、土休日において守谷駅を6時台に発車する秋葉原行の上り区間快速1本をつくば発秋葉原行とし、運転区間を延長。平日ダイヤは3月16日から変更され、朝ラッシュ時間帯の上り列車を中心に増発される。
早朝の時間帯には、八潮駅を6時台に発車する秋葉原行の普通列車1本、守谷駅を6時台に発車する秋葉原行の普通列車1本を増発。つくば駅を6時台に発車する秋葉原行の普通列車1本、八潮駅を8時台に発車する秋葉原行の普通列車2本も増発され、これにより、最混雑時間帯である7時29分から8時29分までの1時間、北千住駅に到着する上り列車の本数が現行の22本から25本に増加する。
現在、平日朝に上り通勤快速が4本運転されているが、ダイヤ改正後は4本とも区間快速に種別変更。あわせて7~8時台の上り区間快速の停車駅に六町駅が追加される。平日朝ラッシュ時間帯の上りは区間快速と普通列車の2種別による運転となり、六町駅では7~8時台に停車する上り列車が現行の29本から42本に増える。停車本数の増加により、ホーム上の混雑緩和と利便性向上を図るとしている。
平日朝の上りはその他、現行の守谷発秋葉原行の区間快速1本をつくば発秋葉原行に変更。平日朝の下りも、守谷駅を6時台に発車するつくば行の普通列車1本、秋葉原駅を7時台に発車するつくば行の区間快速1本、秋葉原駅を7時台に発車する八潮行の普通列車2本、秋葉原駅を8時台に発車する守谷行の普通列車2本を増発する。
守谷~つくば間では上り通勤快速から区間快速への種別変更に加え、下り列車も運転パターンの見直しを行う。平日5~9時台のみらい平駅、みどりの駅、万博記念公園駅、研究学園駅において、ダイヤ改正後の停車本数は上下計54本に増えるという。
平日夕夜間も下りを中心に輸送改善を行う。現在、守谷発つくば行で運転される普通列車1本の運転区間を延長し、秋葉原駅を19時台に発車するつくば行の普通列車とすることで、秋葉原~守谷間で1本増発。秋葉原駅を20時台に発車する現行の快速2本はダイヤ改正後、通勤快速に種別変更され、秋葉原駅20時0分発の通勤快速は八潮駅・守谷駅、秋葉原駅20時30分発の通勤快速は守谷駅で普通列車と接続する。平日夕夜間の上りも、守谷駅を19時台に発車する秋葉原行の普通列車1本が増発される。
つくばエクスプレスのダイヤ改正では、これらの他にも混雑緩和や列車遅延低減などを目的に、所要時間の変更、列車種別・運転順序等の見直し、駅の発着番線の変更(交互発着を含む)を行う予定となっている。