男性ビジネスマンには欠かせない、毎日のヒゲ剃り。もともと肌が弱い方はもちろん、肌が乾燥しやすい冬は、ヒゲ剃りで皮膚が傷ついて肌が荒れてしまいがちです。肌の状態は、ビジネスでの印象を大きく左右すると言われており、肌荒れは仕事に悪影響を及ぼしてしまう可能性も……。
そこで、今回は有名剃刀メーカーのシック・ジャパン(以下シック)の広報さんに、正しいヒゲ剃りの方法をうかがってきました。
冬こそヒゲ剃りをきちんとすべき?
肌が乾燥し、表面のバリア機能が低下しているため、肌荒れしてしまう男性が多い冬。そんな状態のなか、間違った方法でヒゲ剃りをしていると、余計に肌荒れを引き起こしてしまいます。とはいえ、「わざわざヒゲ剃りの方法を調べたことなんてない!」と、ほとんどの方が自己流でヒゲ剃りをしているのではないでしょうか。ヒゲ剃りのメリット・デメリットについて、シックの広報さんは次のように話します。
「つい多くの男性がやってしまいがちなのが、シェーバーを肌に押し付けてしまうこと。これは当然ですが肌に負担がかかります。また、男性にとってヒゲ剃りは義務的なものと捉えてしまいがちですが、正しい方法でヒゲを剃ると皮脂や古い角質が取り除かれ、それだけでスキンケアにもつながります」
正しい方法で行えば、ヒゲ剃り自体がスキンケアにつながるというのは驚きです。では、次項からは正しいヒゲ剃りの方法や冬に気をつけるべきことなど、"冬ヒゲ剃り"のポイントを紹介してきましょう。
【Point.1】シェービング前後のスキンケアを入念に!
鏡の前に立って、いきなり剃刀を頬にあててヒゲ剃りを始める……なんて人もいるのではないでしょうか? ヒゲ剃りは「洗顔→シェービング→保湿」の順番で行います。
「ヒゲは他の体毛と比べてとても硬く、乾いた状態だと同じ太さの銅線に匹敵すると言われています。ヒゲに水分を与えて、柔らかく剃りやすい状態にしておくことが、肌の負担を軽減するポイントです」
ヒゲ剃りの前の洗顔は、余分な皮脂を落とすのはもちろん、毛を柔らかくして肌表面が滑りやすくなるとのこと。刃の摩擦を少しでも軽減するためにも、めんどくさがらず入念に洗顔を行いましょう。
また、ヒゲ剃り後のケアを怠りがちな人も多いですが、実は剃り終わりの肌はスキンケアのゴールデンタイムとのこと。化粧水だけでなく、乳液やクリームも使って入念にケアを行うようにしましょう。
「シェービング後は皮脂や古い角質が取り除かれ、水分を吸収しやすい状態にあります。このタイミングがスキンケアのゴールデンタイムです。しっかりと保湿をしてください」
【Point.2】ヒゲ剃りの正しい方法を覚える!
毎日ヒゲ剃りをしていても、見えにくい横側や、凹凸のある口の周りは剃るのが難しい。失敗して血が出た……なんてことになれば、その日の仕事のモチベーションもダダ下がりです。うまく仕上げるコツはあるのでしょうか。
「ヒゲを剃る時はシェービング剤を使用してください。シェービング剤はヒゲを柔らかくし、カミソリの滑りを良くして、お肌を傷つけないように助けてくれます。また、剃る時はヒゲの密集度が低いところから高いところへ順に剃るのがおすすめです」
ヒゲの密集度が低いところから高いところへ順に剃るのは、時間がたつほどシェービング剤の効き目が出てくるからだそう。今回はシックの社員の方に実践していただきました。
1.面積の大きい部分(頬)から剃る
カミソリやシェーバーは頬の外側から当てます。細かく動かすのではなく、大きなストロークで上から下へ剃りましょう。その後、外から内へ剃り進めます。一番内側は頬から鼻の脇を通って、そのまま斜めに口回りの上部までを剃り落としますが、ここではまだ、細かい口周りやアゴのヒゲは残しておいてください。
2.毛流れを確認しながらノドを剃る
両頬を剃ったら、次は毛流れに沿ってノドを剃っていきます。見えにくい場所ではありますが、毛流れは人それぞれ違うのでよくチェックして行ってください。
3.アゴをフェイスラインに沿って剃る
アゴのラインと並行に、外側から内側に向けて剃ります。
4.唇周りを軽く剃り落とす
鼻の下と唇周りの三角地帯は、まず唇下をやさしく剃り落としてください。何度もカミソリやシェーバーを当てず、スッと一度で剃るのがベストです。
5.鼻の下をやさしく剃る
一番デリケートな鼻の下。三角に残ったヒゲをやさしく順にそって剃り落としていきます。こちらも同様に軽くカミソリを当てて、スッと一度で剃るようにしましょう
6.セカンドシェーブ
最後に、これまでの過程で剃り残してしまったヒゲを整えます。残ったヒゲにこまめにお湯をつけるなど水分補給をしながら、毛の流れと逆方向に皮膚をひっぱり、ヒゲを立ち上がらせて剃り上げます。
【Point.3】冬こそ"アイテム選び"にこだわるべし!
正しいヒゲ剃りの方法が分かったところで、「さあ実践しよう」と思っても自分にあったシェーバーやシェービング剤を持っていないのはもったいない。実は、シェービングのアイテムも敏感肌用のものや、時期・用途にあったものがあるので、自分に適したものを使うのがオススメだそう。
「弊社のシェービング剤にはジェルタイプ、フォームタイプ、ジェルフォームタイプの3つの種類があります」
(1)ジェルタイプ
適量はスプーン一杯程度。透明なためヒゲが見えやすく、剃り残しが気になる方や、ヒゲをデザインしている方にオススメ。
(2)フォームタイプ
適量はピンポン玉程度。クリーミーな泡がシェービング時のダメージから肌を守ってくれる。特に肌が敏感な方にオススメ。
(3)ジェルフォームタイプ
適量はピンポン玉の直径よりやや小さい程度。容器から出した瞬間はジェルで、肌にすり込むとクリーミーな泡に変わる。しっかり深剃りしたい方にオススメ。
普段はフォームタイプを、休みの日や時期によってヒゲをアレンジしたい時はジェルタイプを、というようにシーンに合わせて使い分ければ、職場の同僚たちも驚くような美肌メンズになれるかもしれません。シェービング剤の中には、ヒアルロン酸配合のモノもあるのでぜひ自分のお気に入りを見つけてください。
「冬にオススメのシェーバーなんてないんじゃ……?」と密かに思っていた筆者。ですが、広報さんいわく「ハイドロ5カスタム コンフォート」が冬の時期にオススメだそう。
「この商品は5枚刃が圧力を分散するため、肌に優しい剃り心地です。刃の食い込みを防ぐだけでなく、ヘッド部分が動く仕様になっており、肌への圧力を調整可能です。ロックボタンもあるので、剃り味が良くないと感じた場合は動かなくすることもできます。また、刃の付近に肌への摩擦を軽減してくれる、ハーブエキス配合のコンフォートジェルが搭載されているのも特徴です」
シェーバーにも肌へのダメージを抑えてくれる工夫があるとは驚きです。洗顔やシェービング剤で柔らかくしたヒゲを優しく剃れるシェーバーは乾燥肌の男性には嬉しい限りですね。
日課だからこそ、日々の積み重ねで周囲との差がつきやすいヒゲ剃り。特に乾燥がひどい冬は、お肌がカサカサになりやすく、肌荒れしやすい時期です。肌荒れしているからといって、会社やお客さんの前で顔を隠すことはできません。だからこそ、正しい方法でヒゲ剃りをして、いつも肌が潤ったデキル男を目指しましょう。