国土交通省は大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の協力の下、1月24日と2月21日の深夜、御堂筋線の終電時刻をおおむね2時間延長し、沿線エリアにおける夜間の消費動向や人口流動、交通需要に与える影響を外国人・日本人等の属性に分けてビックデータなどを活用して調査すると発表した。

  • 御堂筋線で終電時刻を延長する実証実験が行われる

国土交通省では、訪日外国人旅行者の受入れ拡大や消費促進を図るため、夜間(ナイトタイム)を有効活用し、新たな消費機会の創出とナイトライフの満足度向上につなげることが重要であるとしている。

そのためには夜間周遊のための環境整備が課題であり、今回の取組みでは、御堂筋線江坂~なかもず間において終電時刻をおおむね2時間延長し、上下線ともおおむね15分間隔で深夜運行を行う。沿線エリアにおける夜間の消費動向や人口流動や交通需要に与える影響について、外国人・日本人等の属性に分け、ビックデータなどを活用しながら調査する。あわせて深夜運行の実施に際しての鉄道事業者側の課題や対応策についても確認する。

これらの調査結果などを踏まえ、今年度に夜間の周遊行動に係る調査手法を確立し、2020年の東京オリンピックの期間中に予定されている首都圏の公共交通機関の終電延長に係る影響等についても適切に把握することにより、夜間の交通アクセスの充実に向けた環境整備を進めていくとのこと。