第2局は12月27日、挑戦権を懸けた大一番
12月16日に東京「将棋会館」で第45期棋王戦(主催:共同通信社)挑戦者決定二番勝負第1局、佐々木大地五段―本田奎四段戦が行われ、佐々木五段が勝利。挑戦権のゆくえは第2局に持ち越されました。
挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いた本田四段と、敗者復活戦を勝ち上がった佐々木五段が争う二番勝負。本田四段は1勝すれば挑戦権獲得で、一方の佐々木五段は2連勝が必要です。
第1局は本田四段が先手になり、戦型は両者が得意とする相掛かりへと進みました。飛車側の端歩を伸ばし、桂を跳ねて攻めを狙う本田四段と、右玉に構えて先手の攻めを牽制する佐々木五段。手将棋ともいえる力戦形から、うまく戦機をとらえたのは佐々木五段のほうでした。
先手の桂頭を狙って開戦すると、本田四段が少し前に突き出した歩をただ取りして、佐々木五段がペースを握ります。その後も先手玉に厳しく迫って、80手という短手数で勝利を収めました。本田四段は予選から10連勝の快進撃を見せていましたが、ついに一旦停止。これで佐々木五段と本田四段は全く五分の状態です。
7連覇中の渡辺明棋王(王将、棋聖)への挑戦権をつかみ、タイトル戦初登場を果たすのは佐々木五段か本田四段か。第2局は12月27日に東京「将棋会館」で行われます。改めて行われる、振り駒から要注目です。