日本証券業協会はこのほど、2019年の「個人投資家の証券投資に関する意識調査(概要)」の結果を発表した。調査期間は2019年7月5~11日、調査対象は全国の20歳以上の証券保有者、有効回答は5,000人。

証券保有額、8割弱が1,000万円未満

  • 有価証券(株式・投資信託・公社債)保有額(個人・時価)(出典:日本証券業協会Webサイト)

個人投資家の年収を聞くと、「300万円未満」が45.9%で最多、次いで「500万円未満」が24.2%と続き、500万円未満が70.1%を占めた。年代別にみると、40代と50代は500万円未満が約5割、60代以上は500万円未満が7~8割となった。推計の平均年収は425万円。

金融資産保有額を尋ねると、「1,000~3,000万円未満」が26.2%、「3,000万円以上」が18.1%、「500~1,000万円未満」が17.8%、「100~300万円未満」が13.3%、「100万円未満」が12.4%の順となり、1,000万円未満が過半数の55.7%を占めた。推計の平均保有額は1,628万円。

証券(株式・投資信託・公社債)保有額(個人・時価)は、「100~300万円未満」が最も多く19.8%。次いで「1,000~3,000万円未満」が14.1%、「500~1,000万円未満」が13.5%、「300~500万円未満」が12.9%と続き、300万円未満が51.3%、1,000万円未満が77.7%に上った。推計の平均保有額は897万円。

証券の保有状況を調べると、一番多かったのは「株式」で80.2%。以下、「投資信託」が53.8%、「公社債」が13.0%と続いた。

有価証券への投資について検討したり、興味・関心を持ったきっかけトップ2は、「今の収入を増やしたいと思った」(37.2%)、「株主優待があることを知った」(35.5%)。また、3位の「投資に関する税制優遇制度(NISA・つみたてNISA・確定拠出年金制度)があることを知った」は前年の22.2%から30.1%に増加した。