コンカーは11月1日、「出張」に関する国際比較調査の結果を発表した。同調査は「年に3回以上出張に行く」と回答した世界の19マーケットの7,850人を対象に実施したもの。調査期間は2019年7~8月。

調査対象国は、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、香港、台湾、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、インド、日本、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ノルウェー、シンガポール、マレーシア、スウェーデン、イギリス、米国。

  •  出張に行くとき、あなたにとって一番重要だと思うことは何ですか?

    出張に行くとき、あなたにとって一番重要だと思うことは何ですか?

出張に行くときに一番重要だと思うことを聞くと、世界平均は1位「自分の身の安全」(31%)、2位「出張の目的が果たされること」(27%)、3位「時間の使い方」(17%)との順に。一方、日本は世界平均2位の「出張の目的が果たされること」(43%)が首位に入り、次いで2位「自分の身の安全」(23%)、3位「時間の使い方・出張規定を守ること」(14%)と続き、自分の身の安全より出張目的を重視するという日本人の生真面目さがうかがえる結果となった。

出張に関する研修で受けたいものを尋ねると、日本は「お得な出張手配の方法」(60%)がトップ。一方、世界平均は「出張中の安全管理」(52%)が最も多く、「お得な出張手配の方法」(44%)は半数未満にとどまった。また日本人は受けたい研修の内容として、「お得な出張手配の方法」(60%)と答えた割合が世界で一番多かった。

安全面に不安を感じたことが理由で宿泊場所を変更したことが「ある」と答えた割合は、世界平均では58%だったのに対し、日本では35%にとどまった。

出張前、出張中、出張後で一番気が重いのはいつか質問すると、世界平均は「出張前」(37%)が最多。他方、日本は「出張後」(56%)が最も多く、回答割合も世界で一番多かった。理由としては、日本では他国に比べて「経費精算の支払いが遅れる」(58%)と答えた人が多く、同調査では「出張に使った経費精算のストレスが影響している」と推測している。