エン・ジャパンはこのほど、「転勤」に関する調査結果を明らかにした。同調査は8月28日~9月25日、総合転職支援サービス「エン転職」のユーザー10,539名を対象にインターネットで実施したもの。
転勤は退職を考えるキッカケになるか尋ねたところ、64%が「なる」「ややなる」と回答した。年代別では、若手になるにつれ影響度が大きく、男女別では男性より女性の方がキッカケになるという回答が多い。
これまでに、転勤を理由に退職したことはあるか聞くと、95%が「ない」と答えており、「退職したことがある」は5%に留まった。年代が上がるにつれ、退職割合が高まっている。男女別では、女性よりも男性が退職経験が多いことがわかった。
今後、転勤辞令が出た場合の対処法について尋ねると、13%が「承諾する」、50%が「条件付きで承諾する」と答えた。
「条件付きで承諾する」と回答した人にその承諾条件を聞くと、「家賃補助が出る」(73%)、「昇進・昇給がある」(56%)、「転勤期間が決まっている」(55%)が上位を占めた。年代別で見ると、「転勤先を選択できる」は20代が高い。男女別では、「単身赴任手当がある」は男性が高く、「やりたい仕事ができる」は女性の方が高かった。
「条件に関係なく転勤を拒否する」と回答した人にその理由を尋ねたところ、トップ3は「配偶者も仕事をしているから」(34%)、「子育てがしづらいから」(34%)、「親の世話・介護がしづらいから」(33%)だった。
年代別にその理由を分析すると、20代は「新しい土地に慣れることが大変だから」(40%)、30代は「子育てがしづらいから」(46%)、40代以上は「親の世話・介護がしづらいから」(41%)がそれぞれ最多となっている。
過去の転勤有無を聞くと、26%が「転勤したことがある」と回答した。年代別では、20代16%、30代25%、40代36%、男女別では、男性37%、女性15%だった。
転勤経験がある人に、転勤してよかったことを尋ねたところ、トップ3は「人間関係が広がった」(55%)、「自身の能力が向上した」(39%)、「業務範囲が広がった」(37%)だった。年代別に見ると、30代は「人間関係が広がった」、40代以上は「昇進・昇給した」が多くなっている。