■ふせえりとの親子役「すごく楽しみでした」

――康知は、ふせえりさんが演じる又来の息子という設定です。

ふせさんとの親子役はすごく楽しみでしたね。ふせさんと共演させていただくことも含め、「あの又来に息子がいたんだ」と1人のファンとして思いましたし、それを自分がやるという楽しみもありました。台本をいただくまでは康知がどんなキャラか分からなかったので、破天荒でガツガツした感じかなと思いきや、母親とは真逆の性格で。すごく演じがいがありましたし、ふせさんとのシーンも面白かったですね。

――磯村さんご自身から見て、ふせさん演じる母親としての又来はいかがですか。

僕は結構好きかもしれないですね。ちゃんと物事をしっかり言うし、すごく元気があっていきいきしているので。家庭が楽しそうだなとは思うんですよ。でも今思うと、面倒くさいなと思うかもしれないです(笑)。息子に対して、いちいちツッコんできたり、イジってきたりするので。客観的に見ると、良い親子関係だなと思うんですけど、実際に自分の母親にそんなことを仕事場でされたら、やっかいですよね(笑)。

――ふせさんを含め、共演する方々は年上の方ばかりですね。

そうですね。素敵な方が多いです。お芝居をご一緒させていただき、会話を交わすだけでも良い経験をさせていただいていると感じます。無理に吸収したいなと思わなくても、みなさんの立ち姿やお芝居、人柄が自然とドンドン入ってくるというか。良い現場にいさせていただいているなと毎回思いました。

■オダギリジョーに「ちょっとキュンとしました」

――主演のオダギリさんらとの、現場でのエピソードをお聞かせください。

オダギリさんと麻生(久美子)さんがとにかく仲が良いんです。オダギリさんがよく麻生さんをいじめていて(笑)、麻生さんが「やめてよ」と言う感じの、お2人のやり取りがほほえましいです。ただ、オダギリさんが麻生さんに「今の芝居、大きくなかった?」と言った後に、オダギリさんが僕に「磯村くんもそう思うよね?」って同意を求めてくることがあるんですよ(笑)。僕は先輩方のお芝居をどうこう言えないし、そんなこと思ってないし。でもオダギリさんがそう言ってきて「そうとは思いません」とも言えないしと、間に挟まれていますね(笑)。

――磯村さんは昔からオダギリさんの大ファンとのことですが、共演してみていかがでしたか。

あまりオダギリさんがすごくよく笑うところは見たことなかったので、オダギリさんって思い切って笑うこともあるんだなって、ちょっとキュンとしました(笑)。本当に映画やテレビで見ていたそのままのオダギリさんが存在していました。

――麻生さんとは共演してみていかがでしたか。

麻生さんは本当におきれいですし、チャーミングですね。お仕事のことで相談しても真摯にアドバイスをくださって、すごく家庭的で素敵な女性だなと思います。

――どんな相談をされたんですか。

今後の仕事のことですね。20歳よりは大人で、30歳にはなっていないという今の自分が、どうやって立ち振る舞っていけばいいのか、相談しました。

――最後に『時効警察』の見どころをお聞かせください。

過去の時効になった事件を解決していくという面白いテーマの中に、誰が犯人で、どのように桐山が三日月と一緒に解決していくのか、妄想しながら楽しめる作品です。『時効警察』ファンにはもちろんたまらない内容になっていますし、新たに『時効警察』を見る方も楽しめる内容です。笑いながら見ていただきたいですね。

  • ■磯村勇斗
    1992年9月11日生まれ、静岡県出身。2015年『仮面ライダーゴースト』でアラン/仮面ライダーネクロム役で注目を受け、2017年に連続テレビ小説『ひよっこ』出演で話題に。2018年は、ドラマ『デイジー・ラック』『SUITS/スーツ』『今日から俺は!!』『キミの墓石を建てに行こう。』、映画『恋は雨上がりのように』『ういらぶ。』『春待つ僕ら』、2019年はWEBドラマ『御曹司ボーイズ』、ドラマ『きのう何食べた?』『インハンド』『サ道』『TWO WEEKS』などに出演。

  • ■『時効警察はじめました』(10月11日スタート/毎週金曜 23:15~ ※一部地域除く)
    12年ぶりに復活する『時効警察』。時効になった事件を趣味で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)が、おなじみの迷…もとい名助手・三日月しずか(麻生久美子)と共に、もはやライフワークと言っても過言ではない“唯一の趣味”を再開する。おなじみのメンバーに加えて、吉岡里帆と磯村勇斗が新加入。吉岡は刑事課期待の新人で、隙あらば霧山&三日月の“趣味の捜査”に首を突っ込んでいく彩雲真空、磯村は霧山と同じ総部署・時効管理課に所属する又来(ふせえり)の息子で、鑑識課で働く若きエース・又来康知を演じる。