日本気象協会が発表した2019年の気温傾向によると、9月の気温は、全国的に平年並か平年より高い見込みです。また、熱中症傾向によると、9月前半は、東北南部から沖縄にかけて「警戒」ランクの所が多く、9月後半は、近畿や九州、沖縄で「警戒」ランクの所がある見込みですので、まだまだ熱中症対策は欠かせません。

そこで、最後に簡単にできる対策や、おすすめの熱中症対策グッズをご紹介します。

■対策1 水分をこまめにとる

のどが渇いていなくても、こまめな水分補給を心がけましょう。

<例>
スポーツドリンク、麦茶、浄水器、水筒など

  • 水分とミネラルを一緒に補給できるアクエリアス

外出する場合には、飲み物を持参して、すぐに水分を補給できるようにしておきましょう。スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲み物は、水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。自分に合った方法で、こまめに水分をとりましょう。

■対策2 塩分をほどよくとる

過度に塩分をとる必要はありませんが、毎日の食事を通してほどよくとりましょう。ただ、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、相談の上、指示に従いましょう。

<例>
漬物、塩分を含む飴やタブレットなど

  • 塩分チャージタブレッツ

汗には水分だけではなく、ナトリウムをはじめとするミネラルも含まれているため、汗をかいた後は、水だけでなく適度な塩分が必要になります。食事からほどよく摂取すると同時に、塩分を含む飴やタブレットをうまく使って、水分と塩分をバランスよく補給しましょう。

■対策3 バランスの良い食事をとる

バランスのよい食事をとり、普段からきちんと体調管理をすることで、熱中症にかかりにくい体づくりをしましょう。

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ビタミンB1を含む食事(豚肉や大豆製品、モロヘイヤ、玄米など)、ビタミンCを含む食事(赤ピーマンなどのカラフルな生の夏野菜)、クエン酸を含む食事(梅干しや酢、レモン、グループフルーツ)など

炭水化物をエネルギーに変えるビタミンB1、免疫力を高めストレスへの抗体を作ってくれるビタミンC、疲れの原因になる乳酸の発生を抑えてくれるクエン酸が含まれた食事はおすすめです。ただ、この栄養だけを摂取すればいいということではなく、これらを特に意識しながら、他の栄養素もバランスよく摂ることが何よりも大切です。

■対策4 睡眠環境を快適に保つ

睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を予防しましょう。

<例>
通気性や吸水性の良い寝具など

  • 西川のクール寝具

■対策5 気温と湿度を把握して室内を涼しくする

いま自分のいる環境の気温や湿度をいつも気にしましょう。屋内の場合は、日差しを遮ったり風通しを良くしたりすることで、気温や湿度が高くなるのを防ぎましょう。また、扇風機や空調で室温を適度に下げましょう。

<例>
温湿度計、熱中症計、車やベランダの窓の日よけなど

■対策6 衣服を工夫する

衣服で暑さを調整しましょう。麻や綿など通気性のよい生地を選び、下着には吸水性や速乾性にすぐれた素材を選ぶとよいでしょう。

<例>
通気性、吸水性、速乾性にすぐれた素材の服、ファンつきの「空調服」

  • ファンつきのデニム調「空調服」

中には通気性や吸水性が優れているだけでなく、放熱性や遮熱性の高い素材を使用して作られている衣服もあります。また、着用すると冷たく感じるような衣服も販売されているので、購入するときには、素材にも注目して選ぶとよさそうです。また、左右の腰のあたりにファンがとりつけられている「空調服」なども活用できるかもしれません。

■対策7 外出時は日ざしをよけてこまめに休憩をとる

帽子をかぶったり、日傘をさしたりすることで直射日光をよけ、なるべく日かげで活動するようにしましょう。冷却グッズを利用して、首元などの太い血管が体の表面近くを通っているところを冷やすと、効率よく体を冷やすことができます。また、暑さや日差しにさらされる環境で活動をするときなどは、こまめな休憩をとり、無理をしないようにしましょう。

<例>
帽子、日傘、冷却スプレー、冷却シート、スカーフ、氷枕、ポータブル扇風機など


以上、熱中症の症状とその対策について見てきました。いつでもだれでも、その環境次第で熱中症にかかる危険性がありますが、正しい予防方法を知り、対策をとることでほとんどの場合は防ぐことができます。まだまだ暑さが続きそうですが、しっかりと対策をとって残暑を過ごしていきましょう。

(※画像)出典:日本気象協会推進「熱中症ゼロへ」プロジェクト  オフィシャルパートナーのご紹介