将棋の最年少棋士、藤井聡太七段が26日に行われた第69期大阪王将杯王将戦2次予選準決勝で中村太地七段に勝利しました。
藤井聡太七段、初のリーグ入りなるか
大阪王将杯王将戦は、全棋士が参加するタイトル戦です。1次予選・2次予選をトーナメントで行い、その勝ち上がり者にシード棋士を加えた7人でリーグ戦を行います。リーグ優勝者と現タイトルホルダーの渡辺明王将が、1月から3月にかけて七番勝負を行います。
藤井七段は本棋戦に第67期から参加しましたが、その期は1次予選準決勝敗退。第68期は1次予選3回戦敗退と悔しい結果となりました。今期は元タイトルホルダー2人を含む強豪棋士達を破って2次予選決勝に駒を進めました。
決勝の相手、谷川浩司九段はタイトル獲得合計27期、永世名人の資格を持つ一流棋士で、歴代2人目の中学生棋士でもあります。本棋戦の今期は飛ぶ鳥を落とす勢いの20代、30代の若手精鋭達を相手に勝ち進みました。また今月17日には通算1324勝を挙げて加藤一二三九段の歴代3位の勝数記録と並びました。
両者は公式戦初の対戦となります。谷川九段は通算1325勝という単独3位の大記録の樹立、藤井七段はデビュー初のリーグ入りを懸けた重要な一局となります。両者の想いが激突する2次予選決勝戦は9月1日、大阪・関西将棋会館で行われます。