鈴廣蒲鉾本店は20日、箱根登山鉄道から譲り受けた引退車両モハ1形107号について、車体を新たな施設「えれんなごっそ CAFE 107」の一部として改装し、9月8日にグランドオープンすると発表した。

  • 「えれんなごっそ CAFE 107」

箱根登山鉄道のモハ1形は、1919(大正8)年にチキ1形として登場し、1950(昭和25)年頃に車体を木造から鋼製へ姿を変え、1952(昭和27)年には形式をチキ1形からモハ1形に変更。1957(昭和32)年頃、ロマンスカーをイメージしたカラーに塗り替えられ、その後も2両固定編成化工事などを経て、現在まで100年以上運行されてきたという。

モハ1形107号は今年7月の引退後、8月9日に「鈴廣かまぼこの里」内に設置された。「えれんなごっそ CAFE 107」は同車両を活用し、軽食を楽しめるカフェとなる。店舗・テラス・車両の3つのイートインスペースがあり、店舗で購入したメニューを車両内で食べられる。

メニューは鈴廣が手がける地ビール「箱根ビール」、オリジナルブレンドの「箱根珈琲」などドリンクのほか、「かまぼこピンチョス」「ちくわパン」「かまぼこサンドウイッチ」など、かまぼこ店ならではの特製メニューをそろえた。

  • 「えれんなごっそ CAFE 107」

  • 店内から箱根登山電車107号を臨む

箱根登山電車をイメージした「登山電車ケーキ」も提供し、お土産には鈴廣かまぼこの里限定で発売する「箱根登山電車かまぼこ」も販売。「えれんなごっそ CAFE 107」は箱根登山鉄道の風祭駅から徒歩2分の位置にあり、営業時間は10~17時となっている。