アイドルグループ・TOKIOの松岡昌宏が、テレビ東京系新ドラマ『死役所』(10月スタート 毎週水曜 24:12〜)の主演を務めることが20日、明らかになった。
同作はあずみきしによる同名人気漫画の実写化作品。この世を去った者たちが最初に訪れる、あの世の市役所ならぬ「死役所」で、次から次へと現れる死者に「お客様は仏様です」 と慇懃無礼な態度で対応する職員シ村が、訪れる死者と対話していく。
広瀬すず、きゃりーぱみゅぱみゅなどがSNSで広めて話題になるなど著名人にもファンが多い同作の実写化で、松岡が職員シ村を演じる。監督には『探偵が早すぎる』『電影少女 2019』『わたし旦那をシェアしてた』などを演出し、2018年には『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で長編映画デビューを果たした湯浅弘章が決定。他にも棚澤孝義、酒井麻衣、松本花奈、蔵方政俊らが参加する。また脚本には『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』を手掛けた政池洋佑が決定した。
松岡昌宏 コメント
・『死役所』主演の話を聞いた時の気持ち
原作を読ませていただいて非常に興味深い作品であったというのと、周りが全員『死役所』を読んでいたというのがあり、「どういう表現をしたらおもしろくなるかな?」というアイデアが自分の中で何個か浮かびました。「どのパターンで行こうか?」というのを考えられる楽しみがあるドラマだなと思い、「演者にとってやりがいのあるお仕事なのでぜひ!」という形で受けさせていただきました。
・主人公、「シ村」の印象
亡くなった方特有というのか、血が通っていないという部分が非常にミステリアスです。そこに魅力があるなという。今まで意外と血が通った、熱血漢な役が多かったので、ある種新しい境地ではあるのかなと思っています。まあ「女装」という新しいパターンもありましたが(笑)。主人公「シ村」という役を年齢を重ねた今いただいてよかったなと思います。原作を読ませていただいて、「今より若い時期に頂いていたらリアリティがなかったのでは?」と思いました。40代ぐらいが一番この「シ村」 という役に合っているのかなという気がしています。
僕が言うのも変な話ですが「なんかおもしろい」。新しいジャンルを今一番おもしろく攻めているなぁと思っています。「普通できないだろ!」ということを攻めて、いろんなものを作って、ブームを起こしている。元々僕もTOKIOで同じようなことを思って活動してきたので、いいチャンスを頂けて良かったと思っています。
・これから現場で楽しみにしていること
まずはいいチームを作りたい。いつも言っているんですが「現場のチーム感」は作品に出ますから。座長として、演者として緊張感はきちんと持ちながらも、その上で楽しい現場であれば、今回もいい作品ができると思います。どちらかと言うと今回の作品は少し客観視してやった方がいい作品になるだろうと思うので、変に力を入れることなくやりたいなと思っています。
・視聴者に一言
「お客様は仏様です」。 僕は原作で軸となるシ村のこのセリフを相当練習しました。もう20パターンぐらいやって、やっと「これでいこう!」という自分の中でしっくりくる言い方を見つけました。この言葉は、キャッチコピーであり、サブタイトル。漫画の原作タイトルである『死役所』というのが中心にあり、例えばドラマタイトルとして「死役所〜お客様は仏様です〜」とつくような。それぐらい大事な言葉です。 ぜひ仏の目で見てやってほしいと思います。優しい気持ちでご覧ください。
原作者 あずみきし コメント
実写化なんて初めての経験で、小心者の作者は心からビビっています。
しかしいざ話が来ると好奇心が勝るものですね。自分の生み出したキャラが三次元の世界で動いたり笑ったり嫌味を言ったりするのかと思うとワクワクが止まりません。いや、そうは言ってもビビってるんですけどね。
未だガラケーを使用する作者は、未だガラケーの松岡さんに以前から勝手に親しみを感じておりました。
ガラケーも使えないであろうシ村さんとうまくやってくださると信じています。テレ東さん×松岡さんの方程式、ビビりながらも楽しみにしています。 原作読者の皆様、一緒にビビりながら待ちましょう!
倉地雄大プロデューサー コメント
この『死役所』という作品と出会ったのは今から5年前。圧倒的なビジュアルと世界観、そして”シ村”というミステリアスで強烈な魅力を持つ闇の深い主人公。
さらに各エピソードによって様々な読後感を味わわせてくれるこの漫画は、“漫画好きなイチ読者”として目からウロコで、同じ”作品作りに携わる者”として激しく嫉妬して、それと同時に「この作品の映像化にチャレンジしたい!」という強烈な想いに駆られたことを、今でも覚えています。
あれから早5年。主演に時代劇からコメディまで、幅広く演じることに定評のある松岡昌宏さんをお迎えし、良い意味で非常にハードルの高い『死役所』を映像化できることに至極の喜びを感じています! テレ東深夜ドラマらしくエッジの効いた、そして今秋、誰よりも多くの人の心に深く刺さるドラマにしたいと思っています! 皆さま、どうぞご期待ください!
(C)あずみきし/新潮社・(C)「死役所」製作委員会