■過去に乗り越えられなかった挫折

――4歳から中学3年までクラシックバレエをやっていたそうですが、ブログには「頑張れと言われる事がプレッシャーになって、踊りたくて踊っていたのに、踊らなきゃいけない。という気持ちでいっぱいになっている自分に気づいたんです」と挫折した当時の心境がつづられていました。乗り越えられなかった壁が、なぜ芸能界では乗り越えられるようになったのでしょうか。

今も変わってないような気もします。苦労を億劫に思うか思わないか。努力をそのままつらいと思うのか、その先にやりたいことのためにやる努力として「つらさ」を受け入れているのか。そこの違いは大きいと思います。クラシックバレエは、本当に辞め時だったんだと思います。

――「あんたにバレエは無理だ」と言われたこともあったそうですね。なかなか強烈な言葉です……。

バレエは身体の柔らかさとか、足の長さとか生まれ持ったものが重要で。私はもともとすごく身体が硬くて、夜中に公園にバレエシューズを持って行ってずっと練習していました。とにかく負けず嫌いだったんですよね。絶対に全員を見返す!って(笑)。才能に勝ちたいと思っていました。

  • 忍野さら

――そのような不遇の時代も、決して無駄ではないと思います。

確かに無駄じゃなかったです。自分が頑張れる人間なんだと知ることができたのも、必要なことだったと思います。バレエは女性の世界で個人競技、そしてみんなライバル。グラビアと似てますね(笑)。そういえばバレエを辞めた時、それまでバレエしかしてこなかったので、自分にはもう何もないと落ち込んでしまいました。

――その後に新たな目標を見つけて、親御さんも喜ばれたでしょうね。

実は……レースクイーンもグラビアも、親に言ってなかったんですよ。『週刊プレイボーイ』さんに取り上げていただいた時、電車の中吊り広告に私が大きく載って。お父さんから、「これ、お前じゃないよな?」と確認されたことがありました(笑)。「私だよ」と伝えたら、すぐに実家に呼び出されて正座。「頑張ってるからやってもいいけど、ちゃんと言いなさい」と怒られました。今では応援してくれています(笑)。

  • 忍野さら

――芸名だから、すぐに「娘だ!」とはならなかったんですね。そういえば、芸名の由来も面白いですよね(笑)。

最初は本名でやろうと思っていたんです。レースクイーン時代に事務所から電話があって、「今、芸名考えて!」って迫られて(笑)。『化物語』の忍野忍ちゃんが好きだったので、そこから「忍野」をいただいて、「忍野さら」に。まさかそのまま芸能界に入ってグラビアアイドルになるとは思わず、気づけば、引き返せなくなりました(笑)。

――珍しい名前なので、印象に残りやすいと思いますよ! さて、そろそろお時間です。

ありがとうございます。「サガミオリジナル002」は、サガミさんがこだわって作られたものなので安心して使っていただきたいです。それから、コンドームは避妊や性感染症の予防になり、大事なパートナーを守るためにも、ぜひ持ち歩いてもらえればと思います。

個人の活動としては、『リーガル・ハート』(テレビ東京系・毎週月曜22:00~)の最終話に出ています。共演させていただいた小池栄子さんは昔から大好きで、こういうインタビューでも尊敬する人を聞かれたら「小池栄子さん!」とすぐに答えるぐらい憧れの方で。先日ごあいさつさせていただいて、インタビューで名前を挙げさせていただいていることを伝えたら、「もっと言って!」と言ってくださって、なんて気さくな方なんだろうと(笑)。「がんばってね」と激励の言葉までいただいて、めちゃめちゃうれしかったです。

  • 忍野さら

■プロフィール
忍野さら(おしの・さら)
1995年6月3日生まれ。東京都出身。高校卒業後、レースクイーンデビューし、2016年に出したDVDがその年のアイドルDVDの売り上げ1位に。2017年には週刊誌、少年誌のグラビアを席巻した。